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2月 16日(水) 飛行 5日目
軌道修正時のマストの振動を最小に押さえるための「フライキャスト・マヌーバ」と呼ばれる軌道修正噴射は、2月15日午前1時23分(日本時間2月15日午後4時23分)に3回目の噴射を実施し、所定の軌道修正を問題なく完了しました。 フライキャスト・マヌーバとは、エンデバーのペイロードベイ(貨物室)から60mのマストが制御中にひずむのを防ぐような形で工夫された軌道制御です。このミッションでは、エンデバー号は233kmという比較的低い軌道を飛行しており、地球の上層の大気によって減速され高度が下がるため毎日フライキャスト・マヌーバを行いシャトルを観測に適した高度に維持します。 なお、マストの姿勢を維持するためにマストの先端に取り付けられた窒素ガス・スラスタの不具合については、オービタのスラスタを代用していますが予定以上の燃料を消費するため、推進剤をさらに節約する手順を現在検討しています。
本日、毛利宇宙飛行士はSRTMで取得したデータを記録する高速データレコーダの主担当であり、観測データが途切れないよう随時、装置の状況をチェックし、SRTMのデータを記録している高速データレコーダのテープを交換します。また、自転車漕ぎなど日課のエクササイズを1時間半ほど行います。また、高精細度テレビカメラで地球の映像を撮影します。 ブルーチームは、2月16日午後2時14分(同2月17日午前5時14分)に就寝する予定です。
Q:今回のミッションから得られる高解像度地図が我々の日常生活に与える影響は? 毛利:様々な用途に使われますが、一例としては、ハイキングなどで従来使われていた二次元の地図よりはるかに正確に高度・距離がわかるようになります。また、昨年は台湾・トルコで、5年前には日本の神戸で大規模な地震がありました。この地図では地震発生の正確な予測をすることはできませんが、危険地域の特定などの面で世界中で役に立つと思われます。 Q:子供たちへ宇宙探査について伝えていくべきことは何ですか? 毛利:子供にはひとりひとり夢があります。医者になりたいと思う子供もいれば、大工になりたいと思う子供もいます。将来宇宙探査に係わりたいと思う子供は、その夢を持ち続けることが最も大切なことです。子供ばかりでなく、大人もそうです。21世紀には世界中の多くの人々が宇宙に飛び出す時代になるでしょう。 なお、本日2月15日午前3時頃(同2月16日午後6時頃)に毛利宇宙飛行士と、鹿児島県熊毛郡の屋久町立岳南中学校と鹿児島県鹿児島郡の三島村大里小・中学校の生徒達との音声による交信が予定されています。
I:放射線照射殺菌済み IM:半乾燥状態 R:(温)水を加えて調理する NF:自然状態でパック B:飲み物 FF:生鮮 T:加熱
今回のミッションは昨年1999年9月に打ち上げられる予定であったことと、ミッション名のSTS-99に"9"が続くことから"999"がイメージされ毛利宇宙飛行士により「銀河鉄道999」が選ばれました。 *ウェイクアップコール このウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーはNASAが用意した様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものが選ばれています。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/gallery/audio/shuttle/sts-99/html/ndexpage.html
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