|
||||||
2月 14日(月) 飛行 3日目
フライキャスト・マヌーバとは、エンデバーのペイロードベイ(貨物室)から60mのマストが制御中にひずむのを防ぐような形で工夫された軌道制御です。このミッションでは、エンデバー号は233kmという比較的低い軌道を飛行しており、地球上層大気の縁によって減速され高度が下がるため毎日フライキャスト・マヌーバを行いシャトルを観測に適した高度に維持します。 なお、マストの先端に取付けられた窒素ガス・スラスタが予定された推力を出していないことが判明し、現在、対策の検討が進められています。このスラスタが機能しなくても、オービタのスラスタが代替として使用できるため、現在のところ、地形データ取得に直接の影響はありません。 日本の中学校・高校数校が参加する中学生などがインターネットを通じてスペースシャトルに搭載された電子カメラで地球を撮影するEarthKAM教育プログラムは、順調に進められています。EarthKAM教育プログラムはこれまでにスペースシャトルで4回実施されてきました。今回が5回目となり、初めて日本の学校4校が参加しています。 現在、シャトルは順調に飛行中で、地形データ取得作業も順調に進められており、米国時間の13日早朝までに764万平方マイルのレーダ観測が行われました。
Q:打上げは予定通りでしたか? 毛利:予定通りでした。私達は打上げ時はシャトルの外を見ることができませんでしたが、あとで電子メールで送られてきた写真を見ると、地上で打上げを見ている人にとっては非常に美しい光景だったと思います。 Q:シャトルは今アジア上空を通過しているようだが、日本に近づいているのですか? 毛利:これまで日本上空を通過しているときは夜間であったのでよく見えなかったが、1回だけ日の入り時刻のアジア地域を見ることができました。大変美しかったです。 Q:今回のミッションでは地球上陸地の80%をカバーするとのことですが? 毛利:陸地の80%のデータをミッション期間中に取得します。 Q:海面のデータは取得するのですか? 毛利:今回使用するレーダは電波のため、海面のような平らな面からは信号が跳ね返ってこないので、海上ではデータ取得はできません。 Q:無重力はどんな感じですか? 毛利:とても快適です。ちょうど温泉やプールの中にいる感覚に似ています。ただし、無重力では体の重さは変わらないが、水中では浮力と重力が釣り合っている状態という点が違います。クルーは皆、無重力状態を楽しんでいます。 Q:これまでのミッション期間中に何か問題はありましたか? 毛利:何も問題は起きておらず、順調に進んでいます。すでに取得予定データの15%を取得することができました。 Q:ミッション中、何を一番楽しみにしていますか? 毛利:毎日忙しいので、ゆっくりできる日を望んでいます。 毛利宇宙飛行士が属するブルーチームは、2月13日午後10時14分(同2月14日午後1時14分)に起床し、飛行3日目の作業を開始します。 本日、毛利宇宙飛行士はSRTMで取得したデータを記録する高速データレコーダの主担当であり、観測データが途切れないよう随時、装置の状況をチェックし、SRTMのデータを記録している高速データレコーダのテープを交換します。また、自転車漕ぎなど日課のエクササイズを1時間半ほど行います。また、高精細度テレビカメラで地球の映像を撮影します。 ブルーチームは、2月14日午後2時14分(同2月15日午前5時14分)に就寝する予定です。
I:放射線照射殺菌済み IM:半乾燥状態 R:(温)水を加えて調理する NF:自然状態でパック B:飲み物 FF:生鮮 T:加熱
*ウェイクアップコール このウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーはNASAが用意した様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものが選ばれています。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/gallery/audio/shuttle/sts-99/html/ndexpage.html
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
s