スペースシャトルを初めて見る方でも、観測しやすいように、基本的な注意事項を以下に示します。
- できるだけ、仰角(地平線からの角度)が高い日を選んで観測しましょう。
最大仰角は、15度以上のものを選びましょう。(90度に近いほど見えやすくなります。)
仰角が低いと周辺のビルや木等に隠される他、大気による減衰を受けて暗くなります。なかなか見つからない場合は、最大仰角時(最も高度が高くなる時)にターゲットを絞って探す方が早いかも知れません。 |
- 1等星ぐらいの光の点が飛行機のようにすーっと移動していくイメージで見えます。事前に1等星を探してイメージをつかんでおく方がよいと思います。(飛行機の場合は点滅したり、赤や緑のランプを持ちますので区別は付くと思います。)
- スペースシャトルは、日没後と日の出前の2時間ぐらいの間で見ることが出来ます。従って、夏期と冬期を比べると見える時間帯が変わりますのでご注意下さい。なお、日没と日の出の時間は新聞等でご確認下さい。
地球の影へ出入りするため、急に現れたり、途中で消えたりする場合もあります。(地上は暗いが、軌道上はまだ日が出ている条件でのみ見られるためです。)
スペースシャトルの軌道の予測は定期的に更新されるため、見える時間も1分程度、予測値が変更されることがあります。観測の1,2日前にもう一度正確な時間を確認されることをお勧めします。
- できるだけ、暗い場所で見るようにしましょう。
この予報はかなり正確ですが、暗いところに目を慣らしたり、方角や高度を確かめるためにも予報の見え始める数分前から待機しましょう。(観測地が予報の都市からずれている場合は、数秒〜数十秒程度のずれが生じます。)
- 最初から双眼鏡や望遠鏡で探すのではなく、最初は肉眼で探しましょう。(一度見つかれば、倍率の低い(7〜12倍程度)双眼鏡で眺めると良いと思います。)
なお、倍率を上げても形が見えるわけではありませんので、望遠鏡や高い倍率の双眼鏡は、このような観測には不向きです。
|