ジェット推進研究所でのシミュレーション
5月11日、12日の二日間、カリフォルニア州パサディナにあるNASAジェット推進研究所(JPL)にてSRTM運用のシミュレーションを行いました。これは、実際に予定されているミッションのある時間帯を切り出して、宇宙飛行士と地上要員が本番さながらの予行演習を行うものです。今回は、飛行初日に行われる60mのレーダアンテナ展開作業、そして飛行8日目のマッピング(レーダを用いた地図作製のためのデータ取得)作業を模擬して行いました。シミュレーションでは、訓練の担当者があえて機器の故障や不調のデータを出して、そのような事態への対応も試されましたが、宇宙飛行士と地上要員は苦心しながらも問題を解決していきました。
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NASAジェット推進研究所(JPL) |
シミュレーションでコンピュータを操作する毛利宇宙飛行士
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緊急脱出訓練
テキサス州ヒューストンにあるNASAジョンソン宇宙センターでは、スペースシャトルの飛行中に故障が発生して緊急着陸したり空中から脱出する事を想定した緊急脱出訓練が行われました。4月12日にはスペースシャトルが緊急着陸した場合を想定し、フライトデッキの窓から地上へ脱出する訓練を行いました。また、5月19日にはスペースシャトルが滑空中にハッチ(扉)を開けて空中に脱出することを想定した訓練を行いました。飛び降りた宇宙飛行士がオービタの翼に衝突しないように、ハッチから長いポールをのばし、それを伝って飛び出します。今回が二度目の飛行となる毛利宇宙飛行士はもう慣れたものですが、このようにミッション毎に繰り返して万全を期すのです。
次回訓練レポートは6月下旬に更新する予定です。
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Last Updated : 1999年5月31日
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