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2月18日に、スペースシャトルの毛利宇宙飛行士から、応援メッセージを寄せていただいた皆さんに宛てた電子メールが届きました。 どうぞ今後とも毛利宇宙飛行士を応援よろしくお願いいたします。 Dear Friend, Thank you for your e-mail. I enjoyed reading it and was very much encouraged. I am pleased to send this message to you from space while I am orbiting the Earth on STS-99. I am flying high in space now and seeing our beautiful planet Earth. I am happy to tell you that the Earth still has lots of green forests and clean water. I wish you could be here on the Space Shuttle and together we could watch the earth from space. I am sure if you wish to fly, your dream will come true. Reach for the stars! Chikyuu-MAHOROBA Mamoru Mohri Onboard Endeavour (日本語仮訳) 親愛なる皆さんへ 皆さん、応援どうもありがとうございます。皆さんからの応援メッセージを楽しく読ませていただき、非常に励まされました。STS-99で地球周回軌道を飛行している時に、宇宙から皆さんにこのメッセージを送ることができとてもうれしいです。私は、今、宇宙を飛行しています。そして、私たちの美しい地球を眺めています。地球にはまだまだ緑豊かな森林やきれいな水があることを、皆さんにお伝えできとてもうれしいです。皆さんがスペースシャトルに乗って、一緒に宇宙から地球を眺められたらなと思います。皆さんが宇宙に行きたいと願うならば、その夢は必ずかなうと私は信じています。 星々に届きますように! 地球まほろば エンデバー号の毛利衛より
私たち人類は、科学技術を駆使して宇宙で生きる生命へと進化しようとしています。今世紀、私たちは地球を飛び出し宇宙から地球を一つの惑星として目の当たりに見ることができるようになりました。地球は美しい星ですが同時に非常にもろい星です。私たちはこの地球をどのように扱うべきなのでしょうか。 今秋、私が搭乗するスペースシャトルエンデバー号では、地球表面の詳しい立体(3D)地形図をつくります。2個の大きなレーダを同時に使い、わずか11日間の飛行で地球の陸地のほとんどを網羅し測定します。 意外なことに地球上には未だ普通の地図すらない地域がたくさんあるのです。私のミッションではこの地球の「素顔」が明らかになります。はっきりと地球の素顔を知ることによって、私たちがこの地球をどう扱うべきなのか、その答えのきっかけが得られるのではないかと考えています。 来世紀は国際宇宙ステーションによって私たち人類が宇宙への新たな可能性を試す時代となるでしょう。しかし地球だけはいつまでも私たちにとって宇宙の「まほろば」(*)であって欲しいものです。1999年9月16日この地球のすばらしさを再発見する宇宙の旅に出かけます。 もうすぐやってくる21世紀に向けて、このミッションの成果をみなさんと共に20世紀からの贈りものとして、引き継げたらと願っています。
1999年5月7日 宇宙飛行士 毛利 衛
(*)まほろば:いいところ。優れてよい所。
最終更新日:2000年 4月 3日
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