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毛利宇宙飛行士へのインタビュー

1999年 8月 5日
NASAジョンソン宇宙センター
1999年 6月28日

1999年 8月 5日 NASAジョンソン宇宙センター

 1999年 8月 5日、NASAジョンソン宇宙センターで行われた、毛利宇宙飛行士のインタビューをご紹介します。


毛利宇宙飛行士
Q1. 宇宙飛行士になった経緯を教えて下さい。

A1.
宇宙開発事業団(NASDA)の最初の宇宙飛行士に1985年に選ばれるまでは、私は北海道大学の表面真空科学分野の助教授で、主として核融合材料の研究をしていました。そして、宇宙の高真空と微小重力の環境で材料科学を研究するために宇宙飛行士になりたいと思っていました。
 ですから、スペースシャトルエンデバー号によるミッションSTS-47のクルーの一員として選ばれて本当に嬉しかったです。
 このSTS-47ミッションはスペースラブ-Jと呼ばれ、1992年9月に打ち上げられました。宇宙特有の環境下で、日米の科学者から提案された材料科学や生命科学分野の43件の実験を行いました。
 8日間を宇宙で過ごしましたが、毎日が不思議の国のアリスのような感じでした。目にすることが全て、それまでの常識に当てはまらないのです。科学者として目の前で起こっていることの説明をすることは出来るのですが、それでもその体験に心を奪われていました。


Q2. STS-47のミッション終了後、これまでどのような活動をしてきたのですか。

A2.
STS-47のミッション後、NASDAの有人宇宙活動推進室長に任命されました。現在もそのポジションにあります。約4年間日本で勤務した後、1996年から約1年半、NASAで次の宇宙飛行に備えてミッションスペシャリストになるための訓練を受けました。
 今回この地球観測ミッションにミッションスペシャリストとして参加することが出来て大変幸運に思います。と申しますのは前回のミッションで私は、物質の表面と地球の表面との間に、表面形態を観察するという観点でいくつかの類似点があると感じていたからです。私は電子ビームやイオンビームや光子ビーム等の技術を活用して、合金や半導体やセラミックス等色々な物質の表面を分析してきました。
 ところで、スペースシャトルからサハラ砂漠を観察したとき、それはちょうど電子顕微鏡で見た合成物質の表面のように見えました。一方は何百キロものスケールの眺めであり、他方はミクロン単位の大変小さなものです。原子レベルの表面形状の専門家として、つまり測定出来ないほど小さなものを観察することに慣れている人間として、私はこの類似性に引かれたのです。
 これらの類似性の外、STS-99のSRTMミッションで使われる技術は、私が小さな物質に対して適用した技術とも似ています。スペースシャトルから発したレーダービームは地球の表面で反射され、アンテナで捉えて記録され、地表の形状を求めるために使われます。私が以前従事していた原子レベルの表面に関する仕事では、電子や光子を主たるビームとして使い、表面から返ってくる信号を検出していました。ですから、これら2つの研究分野の観測対象面積には大きな違いがありますが、基本的考え方と適用する技術は似ているのです。



SRTMシミュレーション訓練に参加する毛利宇宙飛行士
(5月11日、12日)
Q3. 今回のSTS-99の飛行では毛利宇宙飛行士はどのような役割を果たすのですか。

A3.
私の主たる任務は、レーダーの反射波をデータレコーダで記録することと、データレコーダの操作、それに記録中のデータを制御するラップトップコンピュータを操作することです。
 定常時のデータ取得作業用にフライトデッキに3台のレコーダが設置され、障害時用のバックアップとして3台の予備機がミッドデッキにあります。通常は2台のレコーダを使います。1台はCバンドレーダー観測用、もう1台はXバンドレーダー観測用です。
 テープの記録時間はCバンド用は30分、Xバンド用は60分と短いので、これらのレコーダのテープを交換するだけでも大変忙しくなります。
 さらに別のラップトップコンピュータを使って船外アンテナの位置をチェックします。
 また地上の科学者がスペースシャトルにコマンドを上げることが出来ないようなときには、代わりにコマンドを打ったりもします。


Q4. なぜ観測データをそのまま地上に送信しないでテープに記録するのですか。

A4.
CバンドレーダーとXバンドレーダーからは膨大な観測データが得られます。このデータ量は、スペースシャトルがリアルタイムで地上へ送ることの出来るデータ量を越えてしまいます。そこでデータをスペースシャトル内で記録し地上に持ち帰るために、300巻もの記録用テープを積んで行くのです。
 ただし、得られたデータの品質を検査するために、海の上などデータを取得しない場所を通過しているときに、記録してあったデータをゆっくりと地上に送信し、画像を生成する予定です。


記録用テープ(左)とレコーダ(右)
Q5. データ記録用にはどのようなテープを使用するのですか。

A5.
ソニーの19ミリ記録用テープを使います。これはこのミッションのレーダーの関連では私以外の唯一の"メイドインジャパン"です。


Q6. その他にはどのようなことをするのですか。

A6.
新しい技術を使った高精細度テレビカメラ(HDTV)でビデオ撮影をして、いくつかの実験を行います。これはNASDAとNASAの共同実験です。このHDTVで、映画と同等の高品質の画像を得ることができます。言い換えればこれまでよりも、もっと実物に近い映像が記録できることになる訳です。単にスクリーン上の映像を眺めるだけではなく、宇宙飛行士が宇宙から見ているのと同じように地表を見ることが出来るのです。

 私はこの技術は「ビューアーフレンドリーだ」と言っています。見る人、ビューアーが地球表面の広がりを鮮やかに見ることができるからです。山や川、湖、火山等をはっきりと見分けることができます。もちろんミッションの第1の目的はレーダー技術の活用です。HDTVはその次です。HDTV技術を地球観測のみに使用するのは今回が初めてです。このHDTVカメラで撮影した映像から、科学者達が新しい発見をしてくれることを期待しています。



EarthKAMで撮影された写真
(ヒマラヤ山脈)
Q7. 副ペイロードのEarthKAM教育プログラムについて教えて下さい。

A7.
これはカリフォルニア大学サンディエゴ校の提案による学生教育プログラムの1つです。中学生がスペースシャトルのフライトデッキに備え付けたデジタルカメラにコマンドを打って、自分達が選んだ地域の写真を撮るというものです。
 今回は、米国以外に日本とドイツからも参加しますが、米国以外から参加するのは初めてです。学生達にとって地球環境について学ぶ大変良い機会になるものと思います。またインターネットを使って外国の学生と英語でアイデアを交換するのは素晴らしい経験になることでしょう。
 この計画に、日本からは4校が参加します。さらに、NASDAはこの計画で撮影した写真をインターネットで入手し研究してみたいと希望する国内の学校を、多数募集しました。ですからこの技術はこうした学生達にも、新しい教育のツールを提供することになります。日本国内の学生達はこの計画に大変熱心です。


1999年 6月28日

Q1:どうして宇宙に興味を持つようになったのですか。
A1:
子供時代の環境というか、影響がものすごく大きいです。ちょうどソビエトとアメリカがいかに先に月の裏側を見るかとか人間をとばすか、そういう宇宙開発の競争をしている時代でしたから、たくさんのいろんな情報をワクワクしながら見ていて、「月の裏側ってこんなものなのか」と新聞の切り抜きをずいぶん集めた記憶があります。
 それと「日食」です。自分自身の五感で感覚的に自然という物は、人間の手の届かない不思議な神秘さを持っていることが分かったとき、皆既日食を見て感激したときに自然の神秘をもっと調べて自分なりに理解したいと思いました。



Q2:学校ではどんな少年でしたか。
A2:
私は化学実験がすごく好きでした。薬と薬を混ぜ合わせると色が急に変わったり、急に臭いがしたり沈殿が起きたりする。それがものすごく不思議で化学実験をするために中学校、高校で理科クラブに入って、放課後に実験をしていました。
 好きだったからのめり込んで、知識もその分野では、絶対他の人には負けない、科学のテストでは絶対一番を取るんだって思ってました。自信を持てたことが、化学の授業に興味を持ったということかもしれないです。



Q3:いつごろ宇宙飛行士になりたいと思ったのですか。
A3:
小さいころから天文少年でしたので、宇宙に行ってみたいという夢は漠然と持っていました。そんな時、1962年にガガーリンが初めて宇宙に飛んで、これは自分も本当に行けると思いました。その後は科学者になりましたが、心のどこかに、宇宙に行く夢を持ち続けていたのだと思います。
 そこに、宇宙開発事業団が初めて日本の宇宙飛行士を募集するというニュースを見て、瞬間的に、とにかく応募してみようと、ワクワクしながら書類を取り寄せました。少しでも夢に近づきたい、どこまで行けるかチャレンジしてみよう、という気持ちでした。



Q4:前回の飛行のとき、宇宙で食べたご飯はおいしかったですか。
A4:
宇宙で食べたご飯はすごくおいしかったです。地上で食べたご飯もおいしかったけど宇宙で食べたご飯はもっとおいしく感じました。特にカレーがおいしかったです。最初の日は宇宙酔いのためあまり食べられなかったので、2日目、起きたらすごくおなかが空いていたので早速カレーを食べましたがすごくおいしかったです。その他いろんなメニューがあってグラタンもすごくおいしかったです。



Q5:前回の飛行のとき、宇宙でいちばん印象に残ったものはなんですか?
A5:
宇宙でのすべてが、いろいろな意味で感動だったのですが、地球にしずむ太陽は美しかったです。シャトルが地球の自転方向に飛んでいるので、地上で見る夕日より16倍も速く太陽がしずむのを見ることができるんです。まずオレンジ色が広がって、次に青白い光がパーッと出てくるのです。
 だんだんと変わっていく色の経過がとてもすばらしかったです。それと、オーロラがとても大きく、白くかがやいていたのも印象に残っています。



Q6:今回の毛利宇宙飛行士の仕事の内容を教えて下さい。
A6:
マスト(さお)をのばしてレーダーで地球を観測しますが、マストの位置はある誤差範囲内に入ってなければなりません。PCの画面上にマストの位置の誤差が出てきますので、それをいつもチェックします。もしも、ずれていたら、それを修正することが一つの仕事です。もう一つは、CバンドとXバンドという2つの波長の電磁波で地球を観測するのですが、この2種類のデータを記録するテープを30分ごとに交換することです。何事もなければテープを30分ごとに交換するのですが、トラブル等があった時には、確実にデータが取れるように、臨機応変に記録するテープレコーダを変えていきます。デジタルレコーダを3組、計6台持っていくのですが、壊れる可能性があります。壊れた場合はデータをチェックしながら、地上と交信して、臨機応変にデータを失うことが無いように新しいテープに交換していくことになります。



Q7:今回の飛行に向けての一番大変だった訓練と、楽しかった訓練を教えて下さい。
A7:
今でも続いていますが、SMS(Shuttle Mission Simulator)という装置を使った訓練が大変です。 これは、スペースシャトルの打上げ時や帰還時等に不具合が発生した場合に対応するための訓練です。
 一番楽しみにしている訓練は、毎週行われる地球観測の勉強です。カメラ撮影の訓練とか、地球を見る訓練はいつも楽しいです。


最終更新日:1999年 12月 14日

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