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NASAステータスレポート

STS-90NASAステータスレポート#20
1998年4月26日6:00pm CDT:米国中部夏時間(4月27日8:00am日本時間)

 コロンビア号の7人のクルーは、本日は予定通り4時間の自由時間をとり、リラックスした午後を楽しみました。

 午前中から午後の早い時間にかけて、ミッションスペシャリストのリック・リネハンとデイブ・ウイリアムズ、およびペイロードスペシャリストのジェイ・バッキーとジム・パウェルツィクは、視覚/前庭系実験システム(VVIS)を用いた実験を継続しました。地上の研究者達は、それぞれの宇宙飛行士が回転椅子上で回っている際の眼球の動きと内耳(平衡感覚を司る感覚器)の関係を調べています。この感覚器それ自体の働き、および他の眼球、脳、筋肉などからの感覚情報との関連が微小重力環境曝露時の適応過程においてどのように変化していくかについて、有効なデータの取得されることが期待されています。

 ミッションスペシャリストのケイ・ハイアーは、宇宙への適応過程を知るために、ミッション中のいろいろな時期に行われる、眼と手の協調運動に関する研究を行いました。ハイアーは発光ダイオードの装着された特別な手袋をつけ、スクリーン上に映し出された色々な目標を手で追いかけるという動作を行いました。研究者は発光ダイオードにより作られた動作の軌跡を分析し、目標追跡能力の向上およびその変化過程について評価します。

 リック・シアフォース船長とパイロットのスコット・アルトマンは、携帯型着陸操作訓練装置(PILOT)を用いて交代でスペースシャトルの操作訓練を行いました。これはラップトップコンピュータとジョイスティックスによりケネディ宇宙センターへの着陸操作を模擬するもので、スペースシャトルの操縦技量を維持するために行われるものです。

 シアフォース船長とウイリアムズは実験の合間にBritish Broadcasting System Wales Networkからインタビューを受けました。そこでは、今回の実験状況や彼らのウェールズ系の先祖について話題になりました。

 クルーは米国中部時間の今夜9時09分(CDT)に就寝し、飛行第11日目の月曜日午前5時頃にミッションコントロールセンターからのモーニングコールを受ける予定です。なお、コロンビア号は高度153×133海里の楕円軌道上を90分で周回しています。


Last Updated : 1998. 4.27


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