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NASAステータスレポート

STS-90NASAステータスレポート#19
1998年4月26日6:00am CDT:米国中部夏時間(4月26日8:00pm日本時間)

 米国中部夏時間の午前5時29分、コロンビア号のクルーはポリスの「Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)」という曲で起床し、スペースラブで飛行10日目の実験を始めます。

 今日は、コロンビア号での実験も比較的少ない予定です。リック・リネハンMSとデイブ・ウイリアムズMSは、ジェイ・バッキーPS、ジム・パウェルツィクPSと共に、ヒトの神経系が微小重力環境へどのように適応するのかを引き続き調べる予定です。この4人のクルーは、全員が被験者として回転椅子を用いた前庭機能実験に取り組みます。視覚/前庭系実験システム(VVIS)は、眼球の動きと平衡感覚との関係を調べています。ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が開発した回転椅子は、ヒトの前庭系に回転及び傾斜感覚の刺激を与える装置です。実験中には、赤外線ビデオカメラを用いて眼球の動きを記録します。

 リック・シアフォース船長とパイロットのスコット・アルトマンは、飛行中に使用する小型の着陸操作訓練装置(PILOT)を用いて交代でスペースシャトルの操作訓練を行う予定です。これはラップトップコンピュータとジョイスティックスによりケネディ・スペースセンターへの着陸操作を模擬するもので、スペースシャトルの操縦技量を維持するために行われるものです。

 午前9時34分(CDT)、デイブ・ウイリアムズMSは実験の合間にBritish Broadcasting System Wales Networkからインタビューを受けます。そこでは、今回の実験状況や初飛行について質問される予定です。ウイリアムズはウェールズ系の血を引いています。

 午後2時頃より、予定通り4時間の休憩時間が設けられ、リラックスしたり、軌道上からの景色を楽しむ時間に当てられます。クルーは今夜9時09分(CDT)に就寝して8時間の睡眠をとります。

 コロンビア号は高度153×133海里の楕円軌道上を90分で周回しています。スペースシャトルの再生式二酸化炭素除去システム(RCRS: Regenerative Carbon Dioxide Removal System)は、昨日の夕方に行ったバルブ漏れの修理の後、全く順調に動作しています。


Last Updated : 1998. 4.27


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