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NASAステータスレポート

STS-90NASAステータスレポート#16
1998年4月25日1:00am CDT:米国中部夏時間(4月25日3:00pm日本時間)

 スペースシャトル内の二酸化炭素を除去する機器のトラブルのため、コロンビア号のクルーは、就寝予定を2時間遅らせました。このため明日朝の起床時間も予定より1時間遅らせ、午前6時39分CDTとなる予定です。

 クルーは、午後9時39分に就寝する予定でしたが、午後10時45分頃、再生式二酸化炭素除去システム(RCRS: Regenerative Carbon Dioxide Removal System)がシャットダウンし、コロンビア号内に警報が鳴りました。フライトコントローラーは、クルーに冗長系の電気回路に切り替えるように指示し、再起動しました。しかし、約10分後に装置は再度、シャットダウンしました。この時点で、フライトコントローラーは、クルーに予備用の二酸化炭素除去キャニスターを船室内とスペースラブ内に設置するよう指示しました。

 水酸化リチウムキャニスターは、再生式ではないため、二酸化炭素を吸収して飽和する前に、1日に1回、新しいキャニスターと交換する必要があります。クルー達は、問題が発生した時には、まだ起きていました。何人かのクルーは、まだスペースラブ内で実験作業の後片づけを行っていました。

 この装置のトラブルによる危険性はなく、船室内の二酸化炭素レベルは正常なままです。フライトコントローラーは、再生式二酸化炭素除去システム(RCRS)のトラブルを検討中であり、クルーが起床した後、トラブル原因究明のための作業を指示する予定です。起床時間が遅れることになったため、ミールに滞在中のアンディ・トーマス宇宙飛行士とコロンビア号のクルーとの間で行われる予定であった交信を含め、明日の作業の一部がキャンセルされる予定です。

 一方、明日予定されていた、コロンビア号と学生との交信を行う3つのイベントは引き続き実施される予定です。リック・シーアフォス船長、ペイロード・コマンダー、リック・リネハン及び、ペイロード・スペシャリストのジェイ・バッキーは、ニューハンプシャー州のマコーリフ・プラネタリウムにいる学生達と午前11時39分に交信を行います。カナダの宇宙飛行士ディブ・ウイリアムズは、カナダのオンタリオにあるヨーク大学の学生と午後3時49分に交信を行います。バッキーは、また、ダートマス大学の学生とも午後4時34分に交信を行います。

 ミール上のトーマス飛行士が行う、オーストラリアの学生からの質問に答えるイベントは午前9時に行われる予定です。


Last Updated : 1998. 4.25


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