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NASAステータスレポート

STS-90NASAステータスレポート#11
1998年4月22日6:00pm米国中部夏時間(4月23日8:00am日本時間)


 軌道上では順調に実験が続けられており、クルーは微小重力環境下で胎児マウスがどのように発達するか、また幼若なマウスがいかに行動や歩行を修得していくかという実験を行いました。

 シーアフォス船長、パイロットのアルトマン、ミッションスペシャリストのリック・リネハン、ケイ・ハイア、デイブ・ウイリアムズと、ペイロードスペシャリストのジェイ・バッキー、ジム・パウェルツィクは、昨日の半日の休みを楽しんだ後、忙しく働きました。

 リネハン、ウイリアムズ、バッキー、パウェルツィクは、大脳皮質の初期発生の過程を知るため標識となる科学物質の投与を行いました。それに続いてマウスの解剖が行われました。

 幼若なラットの行動を観察する実験のための多目的実験作業台(GPWS)の再準備に予定より時間がかかってしまいましたが、クルーは午後10時19分(CDT)までの就寝時間までには実験を終了させようとしています。

 クルーはまた、生後15日と21日のラットの関節部位に目印として消えることのない黒い点をつけ、いろいろな形の表面を持つ歩行器具(ジャングルジム)をラットが歩いたり登ったりする様子をビデオテープに撮影します。地上の研究者は、重力環境の経験のあるラットと経験のないラットの運動性の発達に違いがあるかどうかを観察し、また、地上に戻ったときの重力環境への再適応の過程についても研究を行う予定です。

 何人かのクルーは、軌道上での睡眠の乱れは呼吸の変化に起因するという仮説を検証するため、呼吸パターンと血液中のガス(酸素や二酸化炭素)濃度についてのデータ計測を行いました。本日Discovery Channelのインタビューでハイアとウイリアムズは、オレンジ色の人間の脳の模型に睡眠モニタ装置を付けて、どのようにデータを測定しているかを説明してくれました。

 ハイアはガマアンコウが収納された海水型水棲動物実験装置で作業を行い、またバイオリアクター実証試験システムの中の細胞組織は良い状態であることを報告しました。

 シーアフォスとアルトマンは、帰還のチャンスの範囲を増やすために、コロンビア号の軌道修正を行いました。

 コロンビア号は高度137〜154海里(ノーティカルマイル)の地球周回軌道上を約90分の周期で周回しています。


Last Updated : 1998. 4.24


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