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NASAステータスレポート

STS-90NASAステータスレポート#09
1998年4月21日6:00pm米国中部夏時間(4月22日8:00am日本時間)


 スペースシャトルコロンビア号の7名のクルーは、内耳の平衡機能と眼の動きとの関係を回転椅子を用いて調べる実験を行った後、午後には休みをとりました。

 クルーの休日は、今回のニューロラブの様な2週間以上の長期ミッションの場合、通常組み込まれています。この休日は、クルーが宇宙滞在中に十分休息を取り、精神的にもリフレッシュし、また効果的に作業を行えるように組み込まれています。一部のクルーは、休日の間に定期的に行われている運動を行います。クルーは、米国中部夏時間午後10時39分から8時間の睡眠に入る予定です。

 午前中、リック・シーアフォス船長は、ニューロラブの小動物の体調が良好であることを確認したほか、シャトル内の維持管理作業を行いました。また、余った水と汚水をノズルから廃棄するためにシャトルの姿勢を変えました。パイロットのアルトマンはペイロードベイ(貨物室)に搭載されている数個のゲットアウェイ・スペシャル(GAS)を起動させました。ケイ・ハイアMSは、スペースラブに搭載されている海水型水棲動物実験装置(VFEU)のデータ記録用テープを交換し、またバイオリアクター実証試験システムの腎臓と骨髄由来の細胞培養の状態を観察しました。

 リック・リネハンMS、デイブ・ウイリアムズMS、ジェイ・バッキーPS、ジム・パウェルツィクPSは、交互に視覚―前庭系実験システムと呼ばれる回転椅子を用いて実験を行いました。科学者達は、微小重力環境への適応過程において神経線維の結合がどのように変化するのか(つまり可塑性)について知見を得ることが期待されます。クルーは回転椅子に取り付けられたディスプレイの前に座り、赤外線ビデオカメラを用いて回転中の眼の動きを計測しています。

 コロンビア号のシステムに問題は全くなく、引き続き高度160〜180マイル(約256〜288km)の地球周回軌道上を周回しています。また、ミッション終了予定の5月3日あるいは4日にフロリダに着陸できるように、小さな軌道修正が水曜日に予定されています。


Last Updated : 1998. 4.22


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