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NASA記者会見

STS-90ミッションコントロールセンターサイエンスブリーフィング#01
米国東部夏時間4月18日3:30 pm(日本時間4月19日5:00 am)


 NASAジョンソン宇宙センター(JSC)から、3名のNASAのスタッフ、及びNASAケネディ宇宙センター(KSC)からハイシュタイン代表研究者を含む3名の研究者から、これまでの実験の結果と今後の予定について報告された後、質疑応答が行われました。

 まず、JSCから全体的な報告がありました。ヒトを対象とした実験は視覚−運動に関する実験が開始しました。また、回転椅子を用いた実験について装置の準備が行われました。動物実験では、本日、成熟ラットの解剖が行われサンプルは予定通り保存されました。海水型水棲生物実験装置(VFEU)のポンプの問題について現在対策を講じている最中であることが報告されました。
 明日(飛行3日目)の主な実験は、妊娠マウスとその胎児に関する実験(一部は解剖、一部は標識物質の投与)です。ヒトを対象とした実験では、ボールを受け取る、行動に関する研究が行われる予定です。VFEUを用いた実験も、明日行われる予定です。ヒトでも動物でも、フライト初期のデータは、フライト後期の微小重力に適応した時のデータと比較するための、重要な基礎データとなることが述べられました。

 KSCからは「μG下での耳石器神経活動の連続記録」のハイシュタイン代表研究者の他、本日解剖を行った「前庭中枢系適応の形態的研究」のラットのホルスティン代表研究者、及びコオロギを用いて実験を行っている「宇宙空間における昆虫の重力感知系の発達」のホーン代表研究者から、実験経過に関する発表とインタビューが行われました。

 ホルスティン代表研究者は、この研究は神経可塑性チームとして共同で行われるものであり、得られたサンプルは、各研究者により、分子生物学、細胞生物学、形態学等、様々な観点から研究が行われることが強調されました。ホーン代表研究者はコオロギを用いる理由として、神経線維が1本だけの系を対象としており、解析が非常に簡単であることを述べました。
 ハイシュタイン代表研究者は、4匹のガマアンコウの健康状態は良好、取得されているデータは4匹すべて間欠的だが、ウェハー電極から神経電位のデータが得られていることから満足している。VFEUのポンプの一台が故障していることについて、VFEUにはポンプが4台備わっていてチューブの接続を変えることで対応は可能と述べました。
 
 打ち上げが1日遅れたことによる帰還日の変更については、実験状況等を踏まえフライト10〜12日目に決める予定であると報告されました。


Last Updated : 1998. 4.19


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