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ホームスペースシャトルSTS-107「コロンビア号」事故についてCAIB勧告とその対策
 

勧告6.4-1

熱防護システムの軌道上検査、修理方法の開発

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勧告内容
ISSへのミッションについて、ISSの近傍あるいはドッキングした時に使用可能な機能を用いて、タイルとRCCの両方を含む熱防護システムの可能な限り広い範囲の損傷を検査し、緊急修理を実施するための実用的な方法を開発すること。
ISS以外のミッションにおいては、可能な限り広い範囲の損傷シナリオに対処するための総合的自律(ISSから独立した)検査および修理方法を開発すること。
適切な利点と機能を利用することによって、全てのミッションにおいて早い時期に、軌道上での熱防護システムの検査を遂行すること。
最終目標は、全てのミッションにおいて、ISSミッション時に正しい軌道に到達できない、あるいはドッキング失敗、ISS分離中や分離後の損傷等の可能性に対処する十分な自律的能力を持つことである。
NASAの対策
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センサ付き検査用延長ブーム(OBSS)
  1. 軌道上検査
    NASAは、以下の熱防護システムについて検査手法を確立しました。
    検査で得られたデータは地上に送信し専門家により解析されます。

    (1) RCCパネル(翼前縁部およびノーズキャップ)
    スペースシャトルのロボットアーム先端に連結してRCCパネル(翼前縁部およびノーズキャップ) を検査できるセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を開発し、レーザスキャンにより損傷を検知します(OBSSは、ブームの先端にレーザセンサ及びテレビカメラを搭載したシステム)。

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    このような形で2名で撮影を行います(イメージ)
    (2) 耐熱タイル部
    ISSとのドッキング前に、オービタ下面の耐熱タイル部をISS側に向け、ISSから宇宙飛行士が望遠レンズ付きデジタルカメラで撮影します。

    (3) オービタの上面部
    クルーキャビン周辺及び軌道制御システム(OMS)ポッドの翼前縁付近を中心として、スペースシャトルのロボットアームの先端設置カメラで検査を実施します。

    (4) 上記検査の結果、損傷の疑いのある箇所
    損傷の疑いのある箇所は、OBSSによる再検査を実施します。また、ISSとドッキングした後に宇宙飛行士の船外活動による検査を実施します。
    スペースシャトルのロボットアーム、カナダアーム2(ISSのロボットアーム)またはOBSSを足場とし活動する方法、及び、セルフレスキュー用推進装置(SAFER)を用いた方法を検討しています。
  2. 軌道上修理方法の開発
    STS-114とその次のSTS-121ミッションでは、船外活動時に熱防護システムの修理試験を行い、実用化する上で問題が無いか調べます。

    (1) 耐熱タイル修理
    以下の修理技術を開発中です。
    修理技術
    各修理技術の特徴
    EWA(Emmittance Wash Applicator)補修技術
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    地上でのEWA補修試験
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    小規模なタイルの損傷に対応する補修ツール(タイル表面の比較的浅い損傷を補修)です。
    このEWAは黒色タイルが損傷して損傷面が白くなった箇所の表面に灰色の補修剤を塗って、耐熱特性(熱放射特性)を改善するものです。
    STS-114の船外活動で試験を行う予定です。
    タイル補修剤と充填装置(CIPAA*)を用いた補修技術
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    修理イメージ
    QuicktimeRealmedia
    大きく損傷したタイルのくぼみを補修剤で充填して埋めるための装置であり、船外活動クルーが宇宙服背中の生命維持装置の後ろに取り付けて使用するタイプの装置です。
    シリカを主体とした褐色の補修剤を窒素ガスで加圧しながらコーキングガン(充填装置)からこのペースト状補修剤を押し出して塗りつけます。
    2005年1月までは、この装置を使用してタイルの補修試験を行う予定でしたが、技術的な困難さに直面し、STS-114での試験は中止されました。しかし、万が一の事も考えて、使用予定はありませんが、STS-114で持って行くことになっています。
    オーバーレイ修理技術
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    オーバーレイ修理技術
    イメージ
    QuicktimeRealmedia
    損傷したタイルを耐熱性のシートで覆い、周囲のタイルに直接ネジで固定します。
    STS-114では機材は搭載しますが試験は行いません。
    * タイル補修充填装置(Cure In Place Ablator Applicator: CIPPA、シッパ)

    (2) RCCパネル修理
    以下の修理技術を開発中です。
    修理技術
    各修理技術の特徴
    クラック修理技術
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    NOAX用コーキングガン
    (STS-121用のものでSTS-114の試験で用いるものとは異なる)
    亀裂の生じた箇所にNOAX(Non-Oxide Adhesive Experimental)と呼ばれる耐熱性の充填材を押し出して、気泡をつぶすとともに、表面が滑らかになるようにするために、ヘラでNOAXを表面に薄く拡げていきます。
    STS-114の船外活動で試験を行う予定です。
    プラグ修理技術
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    修理用プラグ
    RCCパネルに穴があいた場合、このプラグを差し込んで、EVA用の電動工具であるピストル・グリップ・ツールで中央のネジを回転させると、プラグ部分のTバーがカバープレートの方向へ動き、RCCパネルの内側から挟み込むことにより、プラグ修理機材を固定します。
    カバープレート周辺に隙間が生じると危険なため、その場合はNOAXで隙間をシールします。
    プレートは炭素繊維強化炭化珪素(Carbon-silicon carbide: C-SiC)製で、直径約15cm(6インチ)までの穴に使えます。
    STS-114では、船外活動での試験は行わずに、船内で試験を行います。
    なお、4インチ(約10cm)以上の大きさの損傷の修理は、飛行再開後の長期的課題と位置付けられています。

飛行再開タスクグループ(RTFTG)の判定:対策未了 対策完了公表日:-

 

最終更新日:2005年4月19日

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