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評価された潜在的なETのデブリ発生源(主要部分) |
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断熱材ブロック(バイポッド・ランプ)を取り除き、ヒータを設置(左:事故前、右:改良後) |
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以下の4箇所を危険箇所と識別し、対策を実施中です。
(1)前部バイポッド・ランプ部(コロンビア号事故の際の断熱材剥離箇所)
落下し破片となり得る断熱材ブロック*を取除き、代替として着氷を防止するためのヒータを設置しました。
* バイポッドのET取付側の断熱材ブロックはくさび形をしているため、バイポッド・ランプ(bipod
ramp)と呼ばれています。
(2)空力負荷軽減ランプ部
設計変更は行わず、断熱材健全性の検証試験を実施しました。
(3)タンク間構造の液体水素タンク側接続部
断熱材内部空隙に侵入した窒素ガスが、温度上昇により膨張することで生じる断熱材剥離を防止するため、断熱材に空隙が生じないように施工方法を改善(一括吹付け方式を3ステップ化)しました。
(4)液体酸素供給ベローズ部
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ドリップリップは推進剤充填時に結露した水滴が凍る前にたれ落ちるようにすることで氷の形成を防ぐもの |
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断熱材表面で結露した水滴が低温のベローズ(蛇腹)表面に接触して着氷することを防止するため、断熱材隙間端部の形状を見直し、水滴がベローズ部に浸入しないようにしました。更に断熱材の隙間に充填材を使用し、水滴の浸入を防止しました。
加えて、オービタに対し重大な損傷を与え得る落下破片発生範囲を定め、該当範囲について、より詳細な断熱材の施工品質の再検証を実施中です。
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