STS−85のその他のミッション
STS-85では、MFDの他に、ドイツ宇宙機関(DARA)と米国航空宇宙局(NASA)の協力による大気観測用低温赤外線分光器・望遠鏡実験(CRISTA-SPAS)、NASAゴダード宇宙飛行センター(GSFC)の応用技術・科学実験(TAS-01)および国際極遠紫外線観測実験(IEH-2)等が行われます。
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CRISTA-SPASは、シャトル打上げ後、シャトルのロボットアームによりシャトル荷物室から放出され、シャトルの帰還前に回収されるまでの間、姿勢制御を行いながらシャトルと共に飛行を行い、地球大気から放出・散乱される赤外線や紫外線の観測などを行い、大気物理学の研究に有用なデータの収集を行うものです。
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TAS-01は下記の実験の集合体であり、各実験装置はシャトル荷物室の実験支持構体に搭載され、船内の搭乗員により操作が行われます。
- シャトル・レーザー高度計実験(SLA-2)
- キセノン臨界粘性定数測定実験(CVX)
- 二相流実験(TPF)
- 極低温冷蔵庫飛行実験(CFE)
- 赤外線スペクトル画像放射計実験(ISIR)
- 太陽定数測定実験(SOLCON)
- 宇宙実験モジュール(SEM-2)(学生実験用キャニスター)
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IEH-2は下記の実験の集合体であり、各実験装置はシャトル荷物室の実験支持構体に搭載され、船内の搭乗員により操作が行われます。
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太陽極遠紫外線計測実験(SEH)
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天体研究用紫外線スペクトル望遠鏡実験(UVSTAR)
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シャトル・グロー現象観測実験(GLO-3)
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機能配分/自動化技術実験−太陽紫外線放射計測(DATA-CHASER)
これらの他にも、船内のロッカーや荷物室の余剰スペースに小型の実験装置が搭載され、様々な実験が行われます。