ミール情報(1999年2月18日)
- 2月18日現在の状況
- ミール次期クルー打上げ
ミールの次期クルー(ロシア人飛行士Viktor Afanasyev、フランス人飛行士Jean-Pierre Heignere、およびスロバキア人飛行士Ivan
Bella)3名は、モスクワ時間の2月20日(土)午前7:02、バイコヌール宇宙基地よりソユーズロケットにて打ち上げられる予定。ミールとのドッキングは、打上げ2日後になる見込み。
現在ミールにはロシア人飛行士のGennady Padalka飛行士とSergei Avdeyev飛行士が滞在しており、Bella飛行士は、ミールに8日間滞在した後、Padalka飛行士とともに帰還する予定になっている。
Avdeyev飛行士は、Afanasyev飛行士及びHeignere飛行士とともに8月23日まで滞在する予定になっている。 ミールの運用を行っているエネルギア社では、ミール運用延長のための民間資金の獲得を試みているが、資金獲得に失敗した場合、今回打ち上げられるクルーが最後のクルーとなる。
- ミールの今後の運用
ミールは、資金難により今年の夏にデオービットされる予定となっていたが、エネルギア社は、ロシア政府に対し民間資金でのミールの運用延長を求めていた。
今年1月、ロシアのプリマコフ首相がミールの完全な商業ベースでの運用期間の延長を検討する機会を与える政令に署名したことで、3年間のミールの運用延長の可能性が出てきた。
エネルギア社では、民間投資家の目処がついているとしていたが、エネルギア関係者は2月11日、予定していた民間投資家からの資金調達が困難になったことをモスクワAP伝に語った。(2月12日付MOSCOW
AP) ロシア側は、この民間投資家の名前を明らかにしていないが、ロシアのメディアでは、中国であるとの情報が流れている。 中国は自国の有人宇宙開発に力を入れており、今年10月1日に最初の中国人飛行士を打ち上げることを宣言し、既に2名の中国人宇宙飛行士がロシアのトレーニングセンターで訓練を終了している。
ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)のコプチェフ長官は、民間投資家からの資金確保の期限を4月までとし、資金が獲得できない場合は、ミールを8月〜9月にデオービットする事になると語った。
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