ミール情報(1998年 6月4日)
● 6月4日現在の状況
- 米国東部夏時間6月4日(木)午後12時58分ミール宇宙ステーションはスペースシャトルとの9度目、シャトル/ミールミッションとしては最後となるドッキングに成功した。
打上げ後に故障が発生したディスカバリー号のKUバンドアンテナは通常TV画像データや大容量実験データの通信に使用されるもので、ドッキングには支障が無いため、予定どうりドッキングは実施された。
NASAはアンテナのON−OFF回路が故障の原因ではないかと推測し、現在も故障箇所の調査を行っており、原因が特定され次第、シャトルクルーにより修理を行うとしている。
ディスカバリー号は、米国時間の6月8日(月)今年の1月より約4ヶ月間ミールに滞在している米国アンディ・トーマス飛行士を収容し、ミールとのドッキングを解除、6月12日(金)に米国フロリダ州ケネディ宇宙センターに帰還する予定。
5月30日(土)に姿勢制御用のコンピュータが故障し、太陽電池の太陽指向制御が不能となっていたミール宇宙ステーションは、6月1日(月)コンピュータの電気系統のユニットを交換することで復旧し、現在もシステムは安定している。
NASAは、シャトルとのドッキング中にミールのコンピュータが再び故障した場合は、シャトルのスラスタを使用してミールの姿勢制御を行うとしている。
Last Updated : 1998. 6. 5
|