ミール情報(1998年 6月1日)
● 6月1日現在の状況
- 5月30日(土)に発生したミール宇宙ステーションの姿勢制御用コンピュータの故障は、6月1日(月)クルーにより修理が行われ復旧した。
今回のコンピュータの故障は、5月30日(土)に突然コンピュータに異変が発生したためにクルーがコンピュータを停止、翌日の31日(日)に新しいコンピュータに交換、その直後にシステム立ち上げのためのソフトウェアが正常にロードされず再び停止してしまっていたものである。
ロシア地上管制局は、当初ソフトウェアに原因があると考えていたが、その後の調査により電気系統にトラブルがあった模様で、電気系統の部品を交換することにより復旧した。
ミールでのトラブルが解消されたとの報告を受けたNASAは、ミールとの最後のドッキングミッションに向けたスペースシャトル「ディスカバリー」の打上げを、予定どおり米国時間の6月2日(火)午後6時10分にフロリダのケネディ宇宙センターより打上げる予定。
また、NASAはシャトルが打上げられてミールとドッキングする前に、ミールのコンピュータが再び故障した場合、シャトルはコンピュータが復旧するまでミールの近傍で待機、ミールとのドッキング後にコンピュータが故障した場合は、シャトルのスラスタを使用してミールの姿勢制御を行うとしている。
Last Updated : 1998. 6. 2
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