ミール情報(1998年 4月11日)
● 4月11日現在の状況
- 4月11日(土)ミール宇宙ステーションで、ロシアのムサバイエフ、ブダリン両飛行士により船外作業が実施された。
ロシア航空宇宙局は、1992年よりミールのクバント1に取り付けられている姿勢制御用スラスタが燃料切れとなったため※、今回の作業を含む3回の船外作業(4月11日(土)、17日(金)、22日(水))により新しいスラスタに交換することを予定している。
今回の作業は、当初4月6日に行われた船外作業で太陽電池パドルの補強作業の後に予定されていたものであるが、作業中に姿勢制御用のスラスタの燃料が切れるという予期せぬ事態が起こったため、スラスタを交換する作業は中止となっていた。(ミールでは、電力を確保するために常に太陽電池パドルを太陽方向に向けておく必要があるため、クルーは別のスラスタに切り替えるために船内に戻らなければならなかった模様。)
今回の作業では、6時間を超える作業の末、クバント1の古いスラスタの取り外しに成功した。 取り外された古いスラスタは軌道上に投棄され、約1年間軌道を回った後、大気圏に突入し燃え尽きることになる。
次回の作業は4月17日(金)に予定されている。 ※燃料の再充填機能は付いていない。
Last Updated : 1998. 4.14 |