ミール情報(1998年 2月23日)
● 2月23日現在の状況
- 日本時間2月19日(木)夕方、ミール宇宙ステーションではクルーの交代が完了し、ロシア人飛行士ソロブヨフ、ビノグラードフとフランス人飛行士エイハートの3名がソユーズカプセルにて無事地球に帰還した。
ソロブヨフ、ビノグラードフ両飛行士は昨年8月よりミールに滞在し、昨年6月の衝突事故の修理や宇宙実験等を行っていた。 エイハート飛行士は、ロシアのムサバイエフ、ブダーリン飛行士とともに1月31日にソユーズロケットにてミールに到着し、宇宙実験を行っていた。
これにより、現在ミールにはムサバイエフ、ブダーリン飛行士と1月24日STS−89エンデバーによりミールに到着した米国のトーマス飛行士の3名が滞在している。
- 日本時間2月20日(金)夕方クバント1にドッキングしていたソユーズカプセルは、プログレス輸送船のドッキングポート確保のため、クバント1のドッキングポートからコアモジュールのドッキングポートへの移動を行った。
- 米国時間2月23日(月)ソユーズカプセルへクバント1ドッキングポート提供のためミールから安全な距離を保ち待機していたプログレス輸送船がミールのクバント1へ再ドッキングした。
ミールにはドッキングポートがクバント1とコアモジュールに1つずつ計2つしかなく(シャトル用のドッキングポートは除く)クルー交代の際には2つのポートにそれぞれ新旧クルー用のソユーズカプセルがドッキングするため、プログレス輸送船はミールとのドッキングを解除しミールから離れて待機しなければならない。そのためクルー交代時には以下のようなドッキングポート確保のための作業が毎回行われている。
- 通常はソユーズカプセルがコアモジュールに、プログレス輸送船はクバント1にドッキングしている。
- クルー交代時、プログレス輸送船は新しいクルーを乗せたソユーズカプセルにドッキングポートを提供するため、クバント1のドッキングを解除しミールから安全な距離を保って待機する。
- 新しいクルーを乗せたソユーズカプセルはクバント1にドッキングする。
- クルー交代完了後、旧クルーはコアモジュールにドッキングしているソユーズカプセルで地球へ帰還する。
- 新しいクルーはプログレス輸送機へドッキングポートを提供するためにソユーズカプセルに乗り込みクバント1のドッキングを解除し、コアモジュールへドッキングさせる。
- プログレス輸送機がクバント1へ再ドッキングし、一連の作業は完了する。
Last Updated : 1998. 2.25 |