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代表研究者
二川 健
Takeshi NIKAWA
徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
教授
専門 : 分子栄養学、宇宙生物学
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TOPICS:
【二川先生 スペシャル・インタビュー】
スペースシャトル・コロンビアの事故をへて、3度目の宇宙実験への挑戦となるMyo Labへの想い、研究者への道を決定づけた恩師との出会い、筋萎縮に取り組むきっかけとなった母との思い出。
二川先生のパワフルトークをお届けします。
【宇宙実験サクッと解説 : Myo Lab編】
宇宙実験調査団のピカルが物知りハカセに突撃取材しました。
Myo Lab実験を徹底的に解剖します。
【宇宙実験リポート】
「きぼう」での実験の状況をお伝えします。
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実験の背景
宇宙ではなぜ筋肉が衰えてしまうのでしょうか。
これにはCbl-bという酵素が関わっていると考えられています。
Cbl-bが筋肉を構成するタンパク質に「目印をつけ」、その結果、目印をつけられたタンパク質は他の酵素によって分解されてしまうのです。
実験の目的
二川先生のグループは、Cbl-bが筋細胞の増殖を促す信号を阻害し、結果として筋細胞の増殖能が低下するのではないかと考えています。
ラットの細胞を使って実験を行い、この新規メカニズムを解明します。
実験内容
宇宙でラットの細胞を培養し、成長因子を注入したのち固定して地上に回収し、解析を行います。
ココがポイント!
Cbl-bがどのように筋萎縮に関わっているかを明らかにすることで、宇宙飛行士だけでなく、老化や寝たきりによる筋萎縮への応用も期待されます。
成果
1Gの環境では、成長因子を加えた細胞と加えない細胞では筋肉の萎縮の程度に違いがみられ、成長因子を加えた細胞では萎縮が抑えられていました。一方、無重力環境では成長因子の有無にかかわず萎縮が進行しており、Cbl-bの量が多くなっていました。
本実験は2010年4月に実施されました。
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