アフリカツメガエルの腎臓・肝臓由来の細胞を培養状態で打ち上げます。
宇宙では微小重力状態と約1gの人工重力の状態で22℃で培養します。
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特に腎臓由来細胞については、ドーム形成の時期、形について観察をし、微小重力状態と人工重力下で比較し、ドームが形成されたら顕微鏡で宇宙飛行士が観察を行います。
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観察には、クリーンベンチという装置を使います(図1)。
クリーンベンチ内には顕微鏡があり、培養した細胞などのサンプルをすぐに観察することができます。
宇宙飛行士達は装置の上部についている液晶ディスプレイで細胞の観察を行います。
画像は地上に伝送されて、研究者も見ることができます。
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ドーム形成前と形成後の状態を薬剤処理してから凍結させて保存し、地上に回収します。
実験期間は全体で約10日間です。
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地上に回収後はドーム形成に関わる遺伝子群に違いがあるかどうかを、世界で最も高品質のDNAマイクロアレイで調べます。
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図1 「きぼう」にあるクリーンベンチ
顕微鏡を内蔵していて培養した細胞などを観察できる。
装置上部のディスプレイに顕微鏡の画像が表示される。
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