|
代表研究者
東谷 篤志
Atsushi HIGASHITANI
東北大学大学院 生命科学研究科
教授
専門 : 分子生物学
|
|
TOPICS:
【東谷先生 スペシャル・インタビュー】
ヒトのモデル生物である線虫との出会いや宇宙実験への意気込みはもちろん、若手研究者への心温まるエールやリタイア後の夢など、東谷先生の魅力満載でお届けします。
【宇宙実験サクッと解説 : CERISE編】
宇宙実験調査団のピカルが物知りハカセに突撃取材しました。
CERISE実験を徹底的に解剖します。
【宇宙実験リポート】
「きぼう」での実験の状況をお伝えします。
|
実験の背景
RNA干渉という最先端の手法を世界に先駆けて宇宙実験に導入します。
この手法が宇宙でも使えることを確認し、さらに筋肉の衰えなど、ヒトの宇宙滞在で生じる課題に挑みます。
実験の目的
筋肉のもととなるタンパク質の合成にはいくつかの遺伝子が関わっています。
CERISE実験では、おもにRNA干渉という手法をもちいて、どの遺伝子が筋の衰えに関与しているかを、タンパク質機能の調節に重要なリン酸化を含めて調べます。
実験内容
人工的なRNAを入れた大腸菌を餌として与えた線虫を宇宙ステーションで培養し、第一世代と第二世代にわけて冷凍保存します。
地上に回収後、遺伝子解析を行います。
ココがポイント!
宇宙では世界初となるRNA干渉という手法により、筋肉が衰えるメカニズムを解明します。
その成果は地上での治療法につながるものと期待されています。
成果
宇宙から持ち帰ったサンプルを東北大学、JAXAと、英国ノッティンガム大学とで共同で解析しました。その結果、3つの全く異なる遺伝子(線虫に遺伝子組換えした緑色蛍光タンパク質GFP、細胞増殖に必須のタンパク質、筋肉を構成するα-アクチンを分解する分解酵素)のそれぞれに対して、宇宙の無重力下においても地上と同様にRNAiが有効に使えることが確認できました。
本実験は2009年11月に実施しました。
「きぼう」での実験ページへ | ISS科学プロジェクト室ページへ
|