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宇宙実験の効果

地上と微小重力の違い

微小重力環境の特徴

(1) 無浮上・無沈降

地上では重いものは沈み、軽いものは浮かびます。水と油を混ぜると油は上に水は下に分離します。一方、微小重力環境では、水と油のように重さの違うものでも均一に混ざります。

(2) 無対流

地上では熱せられた液体や気体は軽くなり上に移動します。これにより対流が発生します。しかし、微小重力環境では熱せられても上に移動しないため、対流は発生しません。そのため、対流に邪魔されず静かな環境で材料作製ができ、地上ではできないような高品質な材料を製造することができます。


地上と微小重力の違い

地上では、基板表面へのペプチド-PEGの供給が早く、ペプチド-PEG分子が基板上に整然と並ぶ前に次々に並んでいくため、並ぶ向きに乱れが生じてしまいます。また、基板表面上にたどり着く前にペプチド-PEG同士が合体し、基板上に沈降することでランダムな配列を形成してしまいます。

微小重力環境では、対流が抑えられるためペプチド-PEGがゆっくりと基板表面へ供給され(拡散のみの供給となる)、ペプチド-PEGはゆっくりと並んでいき、広い面積にわたってきれいに並んだパターンが作られます。



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