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融液拡散は高温で融解させた化合物の濃度分布から求められますが、実際には冷やして固体になってから測定します。従って融液の状態をいかに固体中に再現するか重要になります。この実験ではヘリウムガスを流して試料を急冷することにより、化合物の濃度分布を保持しています。
残念ながら前の実験で冷却ガスの流れすぎが発見され、この実験は難しいと思われましたが、幸運なことに本実験では冷却も良好に行われました。
実験の成果は試料を分析してみなければわかりませんが、今後の解析が楽しみです。
本実験では、赤外線領域のレーザーや受光素子に使われる化合物半導体の融液拡散を測定しています。
(MET 5/20:00(JST 7/7 23:00) 、5試料のうち、3つの実験が終了したときのコメント。)
5試料とも試料表面の温度変化が地上実験結果とほぼ一致しており、計画通り実験が行われたと考えられております。試料が地上に戻ってきてからの分析、解析が楽しみです。
今回のミッションでは1つの実験を行うにも多くの人たちの協力が必要であることを実感しました。NASA、NASDAを始め、ユーザーサポートのみなさん、メーカーの方々に感謝します。