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スペースシャトルは明け方や夕暮に、光の点がゆっくりと移動して行くように見えます。
スペースシャトルは中型の旅客機と同じくらいの大きさですから、大きく明るく見えると考える人もあるかも知れません。
しかしスペースシャトルの軌道は飛行の目的にもよりますが高度200数十km~600kmもありますので、頭上を通過してもそれだけ離れた所を通過するのを見ることになります。
スペースシャトルやその他の人工衛星は斜め上方を通過するのを観測することが多いので、観測者との距離は数百kmから千数百kmにもなります。このような距離ではたとえジャンボジェット機であってもそこにいることを認識するのは困難です。
それにもかかわらず観測することが出来るのは、太陽光に照らされながら夜明けや夕暮の暗い空を背景にして移動して行くからです。
昼間は背景が明るすぎて先ず見えませんし、日没から余り時間がたっていても太陽光が当たりませんので見ることは出来ません。ただし太陽光が当たっていてもスペースシャトル全体の形が見えるのではなく、太陽光を強く反射している部分が光りの点として見えるだけです。
その明るさは夜空の星(1~2等星)と同じ程度なので、予め軌道計算で予測された時刻に予測された位置をゆっくりと移動していることから、スペースシャトルであると認識することができるのです。なお、スペースシャトルは宇宙に行ってしまえば軌道を変更するとき以外はジェットを噴射することはありませんし、飛行機雲のような尾を引くこともありません。
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