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スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)はカナダ製で、多くの地上用ロボットアームと同様に6自由度(位置決定に3軸、姿勢決定に3軸)あります。
これを並進用(直進用)と回転用のふたつのハンドコントローラで操作します。
ロボットアームの先端にはエンドエフェクタと呼ばれる把持手(はじて)がありますが、人の手の様な複雑なものではなく筒状のものです。この筒に取扱い対象物に取付けられている突起物(Grapple Fixture: GF、把持部(はじぶ))を差し込んでワイヤーで締め付けてつかむようになっています。そのためロボットアームでつかむものには全て、このグラプルフィクスチャが取り付けられています。
グラプルフィクスチャの規格は国際宇宙ステーションで共通です。
(1)
エンドエフェクタの前方にあるリングには、ワイヤが格納されており、エフェクター開口部へペイロードのグラプル・シャフトを入れます。
(2)
エンドエフェクタの開口部にペイロードのグラプル・シャフトが入っていく。ワイヤはまだ格納状態のままです。
(3)
エンド・エフェクターのリングが回転を始めると、ワイヤがペイロードのグラプル・シャフトを閉じ込め始めます。
(4)
エンド・エフェクターリングが完全に回った状態;ペイロードのグラプル・シャフトをワイヤが閉じ込めて、グラプル・シャフトを中心へ持って行き、把持します。
(5)
ワイヤを引き込み、ペイロードをエンド・エフェクターと完全に面接触させ、位置決めし、ワイヤを引っ張った状態で固定します。
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