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(1)着陸60分前
軌道離脱噴射時速、約26,496km
(2)着陸25分前
高度80.5km、時速約26,576km
(3)着陸20分前
最大加熱、高度70km、時速約24,200km
(4)着陸12分前
高度55km、時速約13,317km
(5)着陸5.5分前
高度25,338km、時速約2,735km
(6)着陸86秒前
マイクロ波による着陸誘導開始、高度4,074m、時速約682km
(7)着陸32秒前
機首引き起こし開始、高度526m、時速576km
(8)着陸17秒前
機首引き起こし終了、高度41m、時速496km
(9)着陸14秒前
車輪出し、高度27m、時速430km
(10)着地
時速346km
スペースシャトル(オービタ)の帰還は、まずペイロードベイ(貨物室)のドアを閉じることから始まります。
次に姿勢を変え、オービタの後部を進行方向に向けて、軌道制御システム(Orbital Maneuvering System: OMS)と呼ぶ小型のエンジン2基を約2~3分間噴射します。この噴射は、着陸の約1時間前にインド洋の上空(飛行高度や軌道傾斜角によって、実施される場所は変わります)で行われます。
これにより、オービタは減速され、地球周回軌道から大気圏突入のための楕円軌道に突入します。
エンジンの作動が終了すると、オービタは再び機首を進行方向に向け、大気圏突入に備えます。この時、オービタは仰角(水平面に対する傾き)が40度になるように機首を引き起こします。これは、大気抵抗により十分減速できるようにすると同時に、オービタが加熱され過ぎないようにするためです。
大気圏への再突入は、おおよそハワイ上空(ISSミッションでは南太平洋東部の上空)付近となり、この時の高度は約120km、速度は秒速7.6km(約マッハ24)です。空力学的な制御が可能な大気密度になるまでは姿勢制御用のスラスターを噴射して姿勢制御を行います。
高度が約53km、速度が秒速4kmまで減速してきた時、ここまで仰角40度を保って降下してきたオービタは、これより後次第に仰角を減少させます。高度23km、速度が秒速0.76kmに達した時には、仰角は約10度にまで下がっています。
以後、普通のグライダーと同様に大気中を滑空しながら着陸地点に接近していきます。こうして、大気圏に突入してから約40分後、オービタの地球への帰還は終了します。なお、着陸時は時速約340~363kmです。
オービタは、初期段階には、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地内にあるNASAドライデン飛行研究センター(Dryden Flight Research Center: DFRC)に着陸することが多かったのですが、最近ではケネディ宇宙センター(KSC)への着陸が普通になっています。
これは、KSC以外に着陸すると、着陸後のKSCまでの輸送(ボーイング747に搭載し空輸)費用がかかるためであり、現在では、着陸を1日延期してでも可能な限りKSCへ着陸させています。
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