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衛星が故障し、何百億円も無駄になったと報道されると、どうしてスペースシャトルで修理に行かないのかという疑問の声が良くあがります。
しかし、スペースシャトルで回収したり、修理するために行くことができる軌道は、高度でだいたい550km程度、軌道傾斜角は最大で57度までです。多くの人工衛星は、これ以上の高度や、極軌道を飛行しています。また、故障して制御のきかなくなった人工衛星を捕まえるのは非常に危険ですし、衛星側が回収に対応した設計になっていないと、スペースシャトルに衛星を固定できません。
ハッブル宇宙望遠鏡のようにあらかじめスペースシャトルでの打上げか、回収を想定した衛星以外はほとんど不可能と考えて良いでしょう。
例外的に実施されたインテルサット6型衛星の救出ミッションSTS-49(1992年5月)では、当初予定していなかった3人がかりでの船外活動でようやく衛星を捕まえられました。
さらに費用の方も頭の痛い問題で、宇宙飛行士の訓練や必要な文書の作成に時間もお金もかかるため、新しい衛星を製造し、打上げた方が安い場合もあります。
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