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国際宇宙ステーション

STS-134 NASAステータスレポート#21

最終更新日:2011年5月27日
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2011年5月26日(木) 午前11時00分(米国中部夏時間)
2011年5月27日(金) 午前1時00分(日本時間)

スペースシャトル「エンデバー号」のクルーは、ほぼ1日を、スペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の後期点検と、彼らの国際宇宙ステーション滞在中4回目で最後となる船外活動の準備に費やしました。

スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)と全長50フィート(約15m)のセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を用いて、パイロットのグレゴリーH.ジョンソン、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・フィンク、アンドリュー・フューステルが右舷側の翼前縁(Wing Leading Edge: WLE)の点検を実施しました。MSのロベルト・ビットーリ、フューステル、グレゴリー・シャミトフがノーズキャップの点検を実施しました。その後、ジョンソン、ビットーリ、シャミトフが左舷側のWLEの点検を実施し、後期点検は米国中部夏時間5月26日午前1時16分(日本時間5月26日午後3時16分)に終了しました。

後期点検で取得した画像は、専門家による解析のため、地上に送られました。ISSにOBSSを残していくため、後期点検はスペースシャトルがISSにドッキングしている間に行われました。全長50フィートのOBSSは、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)の延長ブームとしてISSで使用できるようになります。

フィンクとシャミトフは、5月26日午後11時45分(同5月27日午後1時45分)に開始予定の船外活動を実施します。第3回船外活動まで3回続けて船外活動クルーを務めたフューステルは、宇宙服の準備作業と船外活動で使う道具類の整備作業を支援しました。彼は船内から船外活動の指揮をとる予定です。

1日の作業の終わりに、軌道上のクルー全員で約1時間にわたり船外活動の手順確認を行いました。フィンクとシャミトフは血中の窒素濃度を下げるため、「クエスト」(エアロック)の減圧された環境でキャンプアウトを行って一晩を過ごす予定です。

第3回船外活動前に使用したISLE(In-Suit Light Exercise)は、このキャンプアウトと同じ役割を果たす船外活動準備手順ですが、第4回船外活動では用いません。なぜならばISLEは、二酸化炭素を除去する二酸化炭素吸着キャニスタ(水酸化リチウム缶)を多めに消費するためです。第1回船外活動ではシャミトフの宇宙服の二酸化炭素センサが故障しました。従来のキャンプアウトの手法を行うことにより、二酸化炭素除去能力を40分間分節約できます。慎重に臨むため、飛行前に計画されていた通り、第4回船外活動の準備ではキャンプアウトを用いることになりました。

第4回船外活動の目的は、OBSSをISSのトラスに格納すること、OBSS後端のグラプル・フィクスチャ(Electrical Flight Grapple Fixture: EFGF)を電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ(Power and Data Grapple Fixture: PDGF)に交換すること、「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)の予備アームに関する作業、そして「ザーリャ」(基本機能モジュール)の外壁に設置したSSRMSの新しい基点となるPDGFの接続を完了させることです。

5月25日午後10時(同5月26日午後0時)頃に、スペースシャトルのコマンダーであるマーク・ケリーは、アリゾナ州ツーソンのテレビ局4社のインタビューに応じました。5月26日午前4時40分(同5月26日午後6時40分)少し過ぎには、スペースシャトルとISSのクルー全員が軌道上共同記者会見に参加しました。

次回のSTS-134ミッションステータスレポートはクルーの起床後、または新規イベントがあれば発行します。

出典:STS-134 MCC Status Report #21(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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