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2011年5月19日(木) 午後9時30分(米国中部夏時間)
2011年5月20日(金) 午前11時30分(日本時間)
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のアンドリュー・フューステルとグレゴリー・シャミトフは、米国中部夏時間5月20日午前2時16分(日本時間5月20日午後4時16分)に、STS-134ミッション中に計画されている4回の船外活動のうちの第1回目の船外活動を開始する予定です。
MSのマイケル・フィンクは、船内から船外活動を指揮して、フューステルおよびシャミトフが実施する作業を誘導する予定です。船外活動では、材料曝露実験装置(Materials International Space Station Experiment:MISSE)を国際宇宙ステーション(ISS)の予備品を搭載するエクスプレス補給キャリア2(Express Logistics Carrier: ELC-2)から回収して新しいMISSEを取り付ける作業や、照明1台をS3トラスに取り付ける作業、ISSの冷却ループからアンモニアを排出させるための配管を設置する作業、そしてワイヤレス通信アンテナを「デスティニー」(米国実験棟)に取り付ける作業が予定されています。
スペースシャトル「エンデバー号」のクルーは、5月19日午後9時30分(同5月20日午前11時30分)に「We All Do What We Can Do」という曲で起床しました。この曲は、スペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の技術者であるダン・キーネンとNASAケネディ宇宙センター(KSC)の射点技術者であるケニー・マクラーリンが、スペースシャトルプログラムの成功に貢献してきた人々に敬意を表して作曲したもので、フィンクのためにかけられました。
フューステルとシャミトフは、一晩を「クエスト」(エアロック)内で過ごす「キャンプアウト」を行い、身体を宇宙服内の減圧環境に順応しやすい状態にし、血液中から窒素を追い出すことで減圧症にかかる危険性を減らしました。
地上の科学者らは、重量15,251ポンド(約6,919kg)のアルファ磁気スペクトロメータ(Alpha Magnetic Spectrometer: AMS-02)の起動を完了させ、ISSの右舷トラス上での宇宙素粒子観測を開始しました。AMS-02はISSの運用が終わるまでデータを収集し続ける予定です。5月19日には、フューステルとMSのロベルト・ビットーリが、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)でエンデバー号のペイロードベイ(貨物室)からAMS-02を取り出し、エンデバー号のパイロットであるグレゴリーH.ジョンソンとシャミトフがISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)でそれを受け取り、ISSに設置しました。
また、同日、ISS第27次長期滞在クルーのドミトリー・コンドラティェフ、パオロ・ネスポリ、キャスリン・コールマンは、ISSからの出発に向けてソユーズ宇宙船の訓練を行いました。米国およびロシアの飛行管制チームは、ISSから分離したソユーズ宇宙船から、ISSとスペースシャトルの画像を撮影するための計画を準備しています。しかしこれについては、ミッションマネージメントチームの最終的な承認がまだ出されていません。
地上の専門家らは、エンデバー号のTPS画像の解析を続けながら、スペースシャトルがISSから分離する前に詳細検査を追加で実施する必要があるかどうか検討を進めています。5月21日のスケジュールは詳細検査を実施することを想定して作成されていますが、5月20日までは公式に決定されない予定です。
次回のSTS-134ミッションステータスレポートは船外活動終了後、または新規イベントがあれば公開します。
出典:STS-134 MCC Status Report #08(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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