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2009年7月29日(水) 午後6時00分(米国中部夏時間)
2009年7月30日(木) 午前8時00分(日本時間)
スペースシャトル「エンデバー号」のクルーは、本日、最後にもう一度エンデバー号の耐熱シールドの点検を行い、7月31日午前中の米国フロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)への着陸の初期準備を始めました。
7月29日の分離後、国際宇宙ステーション(ISS)と6人のクルーが離れていくなか、エンデバー号のクルーは、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)とセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)の作業にかかりました。高感度機器であるこのOBSSは、翼前縁部とノーズ・キャップに小さな損傷がないかスキャンするのに使われました。これは大気圏に再突入する際に、スペースシャトルの外壁に問題がないことを確かめるための一連の手順のひとつです。
画像分析専門家が、熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)が完全な状態にあるかどうか判断するために、スキャンしながらダウンロードされたデータを詳細に分析しました。一方で、スペースシャトルのコマンダーであるマーク・ポランスキーとSTS-127のクルーは、7月30日午前中にスペースシャトルの片付け、および飛行制御システム(Flight Control System: FCS)とスラスタ噴射の点検を中心に作業を行う予定です。
なお、7月30日にミッションマネージャは、損傷評価チームの調査結果の概要を説明する予定ですが、初期的な見通しでは、再突入に向けて懸念される深刻な損傷は見られません。ミッション・マネージメント・チーム(MMT)への正式な報告は、米国中部夏時間7月30日午前11時00分(日本時間7月31日午前1時00分)に行われる予定です。
軌道上では、クルーが小型衛星2機を放出し、日本の宇宙飛行士である若田光一専用の仰向けに横たわるシートの取付けを行う予定です。若田は宇宙に138日間滞在し、そのうち133日をISSで過ごしました。
クルーは7月30日前半に、フライトディレクタのブライアン・ラニーが率いるミッションコントロール再突入チームの支援をする予定です。再突入チームは、スペースシャトルのすべてのシステムを詳細に点検し、システムが良好であり、16日間の宇宙飛行を終えるエンデバー号の着陸を支援する準備が整っていることを確認する予定です。着陸は、地球軌道を248周した後、7月31日午前9時48分(同7月31日午後11時48分)の予定です。
7人のクルーは、着陸日の活動に合わせて起床と就寝のサイクルを調整しており、7月30日は午前1時03分(同午後3時03分)にミッションコントロールの指示によって起床する予定です。次回のSTS-127ステータスレポートは、クルーの起床する頃、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-127 MCC Status Report #29(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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