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NASAステータスレポート(2008年まで)

STS-118 NASAステータスレポート#15

最終更新日:2007年8月16日
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2007年8月15日(水) 午後8時30分(米国中部夏時間)
2007年8月16日(木) 午前10時30分(日本時間)

今後の国際宇宙ステーション(ISS)の太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)展開準備と音声通信システムのアップグレードのために行われたスペースシャトル「エンデバー号」の第3回船外活動は、グローブに生じた傷のために予定よりも早く終了しました。

ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のリチャード・マストラキオとISSのフライトエンジニアのクレイトン・アンダーソンによる船外活動は米国中部夏時間8月15日午前9時38分(日本時間8月15日午後11時38分)に開始されました。8月15日午後1時54分(同8月16日午前3時54分)、船外活動中に行うグローブの定期点検の際、マストラキオは自分の左グローブ親指の生地素材の外側から2層目まで穴が開いていることに気がつきました。グローブの保護素材は5層構造になっており、この小さな穴による酸素漏れやマストラキオへの危険はありませんでした。

予防的な措置として、マストラキオは「クエスト」(エアロック)に戻りました。アンダーソンは船外に残り、自分の最後の作業を済ませました。5時間28分にわたる船外活動は8月15日午後3時05分(同8月16日午前5時05分)に終了しました。船外活動中、マストラキオとアンダーソンはSバンドアンテナをP6トラスからP1トラスへと移設し、また新しい改良型のトランスポンダ(中継器)をP1トラスに取り付け、P6トラスのトランスポンダを回収しました。

ふたりは、MSのチャールズ・ホーバーとISSのフライトエンジニアのオレッグ・コトフが「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作してCETA(Crew and Equipment Translation Aid)カート2台を移動する作業をモニタしました[訳者注:カナダアーム2に取り付けられた足場に乗ったアンダーソン宇宙飛行士がCETAカートを掴んだ状態で移動させました]。この移動により、次のSTS-120ミッション中にP6トラスを最終的な設置場所に移設させることができるようになりました。MSのトレーシー・カードウェルは船内から船外活動の指揮をとり、MSのバーバラ・モーガンはスペースシャトルのロボットアーム(SRMS)を操作してSRMSのカメラで船外活動作業の様子を映しました。

今回、唯一完了できなかった作業は、材料曝露実験装置(Materials ISS Experiment: MISSE)2個の回収作業でした。MISSE-3, 4の回収は後日の船外活動で行われる予定です。

ヒューストンのミッション・マネージャらは、エンデバー号の耐熱タイルの小さな損傷について修理が必要かどうか検討を続けています。クルーは就寝前に、第4回船外活動が8月17日から18日に変更されたこと、またタイルの修理と前倒しの作業のどちらをその船外活動で行うかは決定していないことなどの連絡を受けました。

スケジュールのさまざまな可能性を確保するために、8月16日にクルーは耐熱タイルの修理に向けた船外活動の早期準備に入る予定です。

コマンダーのスコット・ケリー、MSのダフィッド(デイブ)・ウィリアムズ、ベンジャミン・アルヴィン・ドルーJr.、ISSのコマンダーのフョードル・ユールチキンらエンデバー号とISSの残りのクルーは、船外活動による移設や取付け作業を補助しました。クルーは、エンデバー号とISS間の補給物資と機器の移送も引き続き行いました。

次回のステータスレポートは8月16日午前(同8月16日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:STS-118 MCC Status Report #15(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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