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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#99-49
1999年 12月 16日(木)午後 1時(米国中部標準時間)
1999年 12月 17日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーション(ISS)はその運用に影響を及ぼすような問題はなく、良好な状態にあります。1年前の昨日は、エンデバー号がユニティを軌道に運び上げ、軌道上で待ちうけていたザーリャコントロールモジュールに結合するという最初の組立ミッションを終えて帰還した日でした。

 先週かなりの時間を割いてヒューストンとモスクワの飛行管制官達はバッテリの充電を実施し、宇宙ステーションの各システムを監視しました。ザーリャに搭載した6基のバッテリのうち4基を使用して運用していますので、電力を管理することが重要な作業となっています。バッテリNo.1とNo.2は電力系から切り離されています。

 先週ザーリャのソフトウエアを改善するパッチを行ったので、新たに追加された68項目の電力システムのデータを、ユニティの初期通信システムを経由して見ることができるようになりました。このデータはヒューストンのミッションコントロールセンターでもコンピュータ端末上で見ることが出来ます。初期通信システムはNASAの追跡及びデータ中継衛星(TDRS)を使用するので、より頻繁なシステム監視が可能になりました。

 ロシアの飛行管制官達はクルス(Kurs)と呼ばれる自動ドッキングシステムの試験中に発生した問題点を引き続き検討しています。相対速度値が、もうひとつの自動ドッキングシステムの示す相対速度の値と一致しないという問題点については、ステーションに搭載されている他のシステムからの電磁干渉が有力な原因と見られています。電磁干渉が本当に原因か否かを確認するための再テストは、出力レベルを低くして後日実施します。現在のところハードウエア自体は原因ではなさそうです。このクルスシステムは宇宙ステーションが、来年早々打ち上げが予定されているズヴェズダ・サービスモジュールとランデブドッキングする際の最終段階で使用される予定です。

 バッテリの活性化作業(capacity restoration)はバッテリNo.6の深い放電を終了しさらに継続しています。バッテリNo.3の活性化は来週開始します。活性化によりバッテリの有効寿命を長くすることができます。

 ISSは良好な状態で運用されており、遠地点246マイル(約396km)近地点234マイル(約377km)の軌道を回っています。1998年11月のザーリャの打上げ以来、6134回以上軌道を周回しています。


最終更新日:1999年 12月 20日

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