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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#99-48
1999年 12月 9日(木)午後 2時(米国中部標準時間)
1999年 12月 10日(金)午前 5時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーション(ISS)の状況は良好です。ヒューストンとモスクワの飛行管制官のチームはちょっとした問題に取り組んでいますがステーション全体に影響を及ぼすようなものではありません。先週ステーションの高度を上昇させて以来、ザーリャモジュールの電力供給機能を調節する作業を続けています。

 ザーリャモジュールのコンピュータのソフトウエアに機能を追加するプログラムパッチは、ロシアのミッションコントロールセンターから昨日ステーションへと送信されました。こうしてプログラムの機能を強化した結果、ユニティの初期通信システムを経由して、電力システムのデータが新たに68個地上に送られることになりました。このデータはNASAのデータ中継衛星システムを使用することにより、より頻繁に見ることができるようになりました。

 先週、ザーリャのクルス(KURS)自動ドッキングシステムをテストした際、相対速度がもう一つのシステムの示す値と一致しないことが判りました。ロシアの管制官達は雑音が原因ではないかと考えており、その確認のための再試験を計画しています。この自動ドッキングシステムはISSとズヴェズダ・サービスモジュールのランデブの最終段階と、ドッキングの際使用されます。

 バッテリNo.1はザーリャモジュールの電力系に復帰させて1週間半は問題なく稼働したのですが、時々放電がうまくいかないことが判り、再び切り離しました。現在4基の電力用バッテリでステーションを運用しています。

 バッテリの活性化(capacity restoration)作業は継続しており、昨日はバッテリNo.4の完全放電(deep discharge)を実施しました。残りのバッテリについては今後2、3週間かけて同じ手順を実施します。この作業はバッテリをなるべく長持ちさせるため、各バッテリにつき半年毎に実施するものです。バッテリNo.1とNo.2は電力系から切り離されたままです。

 一方カザフスタンのバイコヌール宇宙基地ではズヴェズダの最終テストを実施中で、打上げ準備はほぼ完了しています。先日のプロトンロケット失敗の調査チームからの報告を待つ間の時間を利用して、ズヴェズダの装置の再テストを行うことにしています。

 ステーションの管理者達はこの1月末にモスクワに集合して全体設計審査(General Designers Review)を実施し、また総合計画審査 (Joint Program Review) を実施してズヴェズダの打上げ準備情況を審査することにしています。またこの会議においてはプロトンロケット失敗に関する調査チームの報告に基づき、最も可能性の高い打上げ日を決定することにしています。報告は12月末までにロシア航空宇宙局に提出される予定です。

 ロシア語で星を意味するズヴェズダは、スペースシャトルがいない状況でステーションに滞在するクルーの初期の居住区画として使用されます。また生命維持機能、ステーション全体へのコマンド・制御機能も果たします。

 ISSは良好な状態で遠地点245マイル(394km)近地点236マイル(380km)の軌道を回っています。1998年の11月以来5995回以上周回しています。



最終更新日:1999年 12月 14日

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