このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
 
JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 
国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#99-47
1999年 12月 2日(木)午後 2時(米国中部標準時間)
1999年 12月 3日(金)午前 5時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーションは昨日(12月1日)ザーリャモジュールのジェットを2回噴射して、高度を平均10マイル(約16km)上昇させました。軌道上昇の噴射の結果、ステーションの軌道は遠地点245マイル(394km)近地点238マイル(383km)となりましたが、これは来年早々のズヴェズダモジュールの到着の準備として行ったものです。

 この高度では、ズヴェズダとのランデブ時の自由度を確保することができます。ズヴェスダーは宇宙ステーションとランデブしたあとは受け身の状態になり、地上からのコマンドにより宇宙ステーションの方からズヴェズダとドッキングする予定です。

 ズヴェズダはプロトンロケットで打ち上げますが、打上げ時期は先日のプロトンロケットの打上げ失敗の原因究明完了後、そして12月か1月にモスクワで開催される総合設計審査会の完了後に決定されことになっています。

 モスクワの飛行管制官達は故障していたバッテリNo.1の状態を評価していましたが、稼働中のバッテリのグループに戻すことにしました。このバッテリは充放電の性能に問題が見つかって以来、オフラインにされて(運用から外されて)いたものです。

 このバッテリは日曜日にオンラインにして以来正常に稼働しています。バッテリNo.2は電力系からオフラインにされたままであり、現在5基のバッテリが使用可能な状態です。(宇宙ステーションは3基のバッテリがあれば十分です。)

 各バッテリに半年毎に実施することになっている、バッテリの完全な回復作業(complete battery 'restoration')は、バッテリNo.4から再開します。この作業は各バッテリ毎に5日から7日かかりますが、これによりバッテリの寿命を最大限まで伸ばすことができます。

 昨日の2回の軌道上昇噴射は45分の間隔を置き、最初は米国中部時間12月1日(水)午後4時57分(日本時間12月2日(木)午前7時57分)に実施しました。この噴射は27秒間継続し、ステーションの速度を毎秒5.4m(時速12マイル、時速約19km)増速しました。2回目の噴射は軌道を円に近づけるもので、米国中部時間午後5時45分(同午前8時45分)に実施し、23秒間継続しました。この2回目の噴射によりステーションの速度は秒速4.7m(時速10マイル、時速約16km)増加しました。

 宇宙ステーションは良好な状態で軌道を92分で1周しています。1年前の11月20日のザーリャの打上げ以来、5904回以上軌道を回っています。



最終更新日:1999年 12月 6日

JAXAトップページへサイトポリシー