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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#99-40
1999年 10月 21日(木)午後 2時(米国中部夏時間)
1999年 10月 22日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 今週は軌道上の国際宇宙ステーションのシステムをチェックしたり、モスクワとヒューストンのコントロールセンタとステーション間でコマンドが正常に送受信出来るか等をチェックしましたが、作業は順調に進んでいます。

 ザーリャの5基のバッテリの活性化作業は順調に行われています。このバッテリは太陽エネルギーを蓄え、ザーリャとユニティ2つのモジュールに電力を供給するためのものです。

 さらにユニティの初期通信システムを使って、ザーリャの空気循環用のファンをオン・オフするテストを行いました。これは追跡データ中継衛星(TDRS)を経由して初期通信システムからこのような操作ができることを確認するものです。

 また宇宙ステーションに搭載されているクールス(Kurs)と呼ばれる自動ドッキングシステムも試験しましたが、結果は正常でした。このシステムの受動航法機能や、加速度測定装置の試験などを行いました。

 軌道上での作業が順調に進捗している一方、地上では計12名の米ロの宇宙飛行士達がロシアのモジュールを打ち上げるカザフスタンのバイコヌール宇宙基地を訪れ、来年早々打ち上げる次のモジュールを見学しました。ロシアのズヴェズダ・サービスモジュールは射場の近くにある検査用ハンガーで、引き続きシステムの検査が行われています。

 この宇宙飛行士達は第1次と第2次遠征隊のクルー、およびこれらのバックアップクルーでもある第3次と第4次遠征隊のクルーですが、宇宙ステーションでの初期の居住区画となるこのモジュールをじっくりと見て回りました。またクルーが搭載機器を手に取って確認する作業はCEIT (crew equipment interface test)と呼ばれ、打上げに先立っていつも行われていますが、これは実際に宇宙に行って生活し働く人々が、居住環境に親しむ機会として設けられているものです。

 今週は先週に引き続き、国際宇宙ステーションのモーション・コントロールシステムを作動させ、ステーションの回転速度を精密に測定し、必要な調整を行いました。ステーションはゆっくりと回転していますが、これによりステーション全体の温度が均一に保たれ、また姿勢を正常に維持するための燃料消費を最小にすることができます。

 国際宇宙ステーションは遠地点247マイル(約397km)、近地点230マイル(約370km)の軌道にあり、すでに5240回以上周回しています。

最終更新日:1999年 10月 22日

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