国際宇宙ステーションステータスレポート#99-38
1999年 10月 7日(木)午後 2時(米国中部夏時間)
1999年 10月 8日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
ヒューストンとモスクワの国際宇宙ステーション飛行管制官達は、機器のモニタをしたりNASAの通信ネットワークを使ってバックアップのコマンド伝送経路の確認をしたりしましたが、平穏な1週間でした。
ステーションの定期的なシステムチェックでは、ユニティモジュールの初期通信システムを経由してザーリャへバックアップコマンドが送信できることも確認することになっています。NASAのTDRS(追跡データ中継衛星)システムを使用し、ユニティ内の通信システムを経由してザーリャにコマンドを送信するという方法でこの確認を行います。ヒューストンとモスクワ郊外のコロリョフ双方のコントロールセンターからユニティ経由でザーリャにコマンドを送信して確認しました。
他に宇宙ステーションのスピン(回転)を調節するモーション・コントロールシステムのチェックも行いました。現在ステーションは毎秒約0.1度で回転しています。この回転によりステーション全体の温度を均一に保ち、姿勢を維持するための燃料消費を最小にすることができます。また、太陽エネルギーを電力として溜めておくバッテリですが、バッテリ1以外は計画どおり運用されています。バッテリ1はシステムから切離され使われていません。これによる影響は特にありませんが、来年予定されている次のシャトルによるステーション訪問の際に交換することになっています。
国際宇宙ステーションの次の構成要素が昨日フロリダのケネディ宇宙センターに到着しました。これは長さ45フィート(約13.7m)のトラスでS1と呼ばれます。NASAの輸送機スーパーグッピーでアラバマ州ハンツビルのマーシャル宇宙飛行センター(MSFC)から運ばれてきました。MSFCではケネディへの搬出を前にしての最終テストを実施してきました。このS1トラスは2001年の夏にスペースシャトルで打上げることになっています。
ISSは92分で地球を一周しながら、遠地点248マイル(約399km)近地点230マイル(約370km)の高度を周回しています。昨年11月の打上げ以来5000回以上地球を回りました。
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