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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#99-36
1999年 9月 23日(木)午後 2時(米国中部夏時間)
1999年 9月 24日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーションは良好な状態で軌道を周回しています。NASAのマネジャー達は国際宇宙ステーションの次のモジュールであるズヴェズダ(サービスモジュール)の試験方法の変更について、来週モスクワの関係者と打合わせる準備をしています。

 ロシア航空宇宙局で行われる共同プログラム審査会(JPR)は9月30日に予定されていますが、ここではサービスモジュールの打上げ日の確定は行いません。カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で行われているズヴェズダの打上げ準備作業の計画等について調整される予定です。

 ズヴェズダはプロトンロケットで打上げられ、最初の長期滞在クルーの居住区画として使用されます。そして、ズヴェズダが接続して拡張された宇宙ステーションの制御機能や推進機能を、1998年11月に打上げられたザーリャ・モジュールに替わって果たしていくことになります。ズヴェズダの打上げ約9日後に国際宇宙ステーションは、ザーリャのジェット推進装置を使用した一連のランデブ制御を経て、ズヴェズダと結合します。

 今週米ロの飛行管制官達は、宇宙ステーションの電力が僅かに低下したのに気付きました。これはザーリャの6基のバッテリのひとつに定期的なバッテリの充放電サイクリング操作をしている最中のことです。同時に、地上の管制官達がザーリャとユニティモジュールの温度を均一に保つための定期的作業を実施した際に、宇宙ステーションの回転スピードが僅かに遅くなりました。

 こうした作業中、電力が低下するのを和らげるため地上からコマンドを送信して宇宙ステーションの向きを変更し、ザーリャの太陽電池パドルが太陽に対し、より効率的に発電出来る角度になるようにしました。電力が僅かながら低下したため管制官達は、電力が正常に戻るまでの間、必要不可欠ではない装置の電源をオフにしました。その後、電力が低下したのは、ザーリャの6基のバッテリの内5基しか電力を供給していないのに、2つの作業を同時に実施したためであると、判明しました。バッテリ#1は不具合があったため運用から外されたままです。この電池は来年早々、次にスペースシャトル・アトランティス号が宇宙ステーションに到着したとき、関連装置とともに交換される予定です。

 国際宇宙ステーションは遠地点246マイル(約396km)近地点233マイル(約375km)の軌道を周回しています。昨年11月のザーリャの打上げ以来すでに地球を4800回以上回っています。




最終更新日:1999年 9月27日

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