国際宇宙ステーションステータスレポート#99-34
1999年 9月 9日(木)午後 2時(米国中部夏時間)
1999年 9月10日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
国際宇宙ステーションは今週も特に問題なく正常な状態を保っています。ステーションの6基のバッテリの一つ、バッテリ1は、電力供給の役割は果たしていませんが、このバッテリに発生した不具合の原因解析が継続されています。このバッテリはSTS-101のクルーが交換して地球に持ち帰り、さらに調査することになっています。
ヒューストンとモスクワの飛行管制官達はバッテリ1を制御する電子装置のデータ解析を続けています。この装置は先週の金曜日、地球を3周する5時間弱の間、システムに接続された後再度切り離されましたが、その結果バッテリは予想外の状況で充放電をおこなっていたことが判りました。このバッテリは今晩にも再度接続してさらにテストをおこなうことにしています。
バッテリ1を制御する2つの電子装置の片方を交換するか、両方を交換するかは未定です。その他の5基のバッテリは十分な電力をステーションに供給しています。
来週実施予定のポンプのテストでは、ステーションの燃料供給システムを利用して窒素ガスを移送します。このテストではポンプを制御する電気系とポンプの機能をテストすることにしています。
このポンプはロシアの製造したサービスモジュールとのドッキングに備えて、10月下旬に宇宙ステーションの燃料タンク間で燃料を移送する際使用されます。サービスモジュールは宇宙ステーションの3番目のモジュールとなるもので、11月にバイコヌールの宇宙基地から打ち上げられる予定です。
宇宙ステーションはユニティを地球に向けザーリャを宇宙に向けた、姿勢制御用の燃料が節約できる姿勢で、両モジュールの温度を均一に保つためにゆっくりと回転しています。
ステーションは遠地点244マイル(約393km)近地点234マイル(約377km)の軌道を92分で1周しており、昨年11月のザーリャの打ち上げ以来すでに地球を4550回以上周回しています。
|