国際宇宙ステーションステータスレポート#99-33
1999年 9月 2日(木)午後 2時(米国中部夏時間)
1999年 9月 3日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
宇宙ステーションの管制官達は、機能が不調のためここ数週間システムから切り離されていたバッテリは先週のテストの結果、将来必要となったときには使用できる状態にあるものと楽観視しています。
このバッテリはバッテリ1と呼ばれていますが、ステーションの6基のバッテリのひとつです。8月上旬に効率が大幅に低下していることが発見され、電力システムから切離されていました。それ以前はこのバッテリはわずかに効率が低下していると見られていたのです。ステーションに搭載の他の5基のバッテリは良好に作動しており、十分な電力を供給しています。
このバッテリ1の解析の一環としてモスクワの飛行管制官達は今週、軌道を1周する92分間このバッテリを電力システムに再び接続してみました。接続している間、予想したとおりわずかに効率が低くはありましたが、バッテリは正常に作動しました。技術担当者は、このわずかな効率の低下はバッテリセルのひとつが不良であったことが原因ですが、今月上旬のシステムからの切離しに至った効率の低下に関わるもっと大きな問題は、バッテリ内の関連する電子機器の単発的な現象であって、再発するものではないと考えています。
このバッテリについては評価を継続中で、追加試験のために、地球を3周回する約4時間半にわたり、システムに再び接続してさらにデータを収集する予定です。その結果このバッテリは将来使用可能であると判断されることになるかも知れません。どのような結論になるかは別として、このバッテリとこれに付属する電子装置を、スペースシャトル・アトランティス号による次のミッションSTS-101で運ぶ新しい装置と交換する計画が進んでいます。
ステーションはゆっくりと回転しており、適正な温度を保ちまた姿勢制御用燃料を節約できる状態で、遠地点249マイル(約401km)近地点236マイル(約380km)の軌道を周回しています。すでに地球を4440周以上周回しました。
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