国際宇宙ステーションステータスレポート#99-32
1999年 8月 26日(木)午後 2時(米国中部夏時間)
1999年 8月 27日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
国際宇宙ステーションは先週から特に変化もなく良好に運用されており、ヒューストンとモスクワの飛行管制官達は今週、静かにステーションのモニタをして過ごしました。
ステーションはユニティを地球に向け、ザーリャを宇宙に向けてゆっくりと回転しています。この状態ですと、ステーション外壁の表面の温度を均一に保ち、姿勢制御用の燃料を節約することができます。ザーリャの6基のバッテリの内1基は、システムから切り離されたままです。他の5基の状態は良好で、十分な電力をステーションに供給しています。
切り離されたバッテリはバッテリ1と呼ばれていますが、8月上旬に劣化が見られた時点で運用から外されていました。モスクワの飛行管制官達は劣化の解析を続けていますが、解析に役立てるためにこのバッテリを試験的にシステムに再接続しようとしています。ステーションが地球を1周する92分間このバッテリ1をステーションの電力システムに再度接続し、バッテリ本体と周辺の電子機器の作動状況をさらに見極めようという計画です。
このバッテリ1と関連電子機器は、スペースシャトルアトランティス号による次のシャトルミッションSTS-101で運ばれる新しい装置と交換されることになっています。
国際宇宙ステーションは遠地点249マイル(約401km)近地点236マイル(約380km)の軌道を92分で周回しています。昨年11月のザーリャの打上げ以来、すでに4300回以上地球を周回しています。
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