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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#99-30
1999年 8月 12日(木)午後 1時(米国中部夏時間)
1999年 8月 13日(金)午前 3時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 ヒューストンとモスクワの管制官達は国際宇宙ステーションのモニタを継続して行っていますが、不具合の生じたバッテリ1基が電力供給に使用されていないこと以外は、特に問題はありません。

 この11月に予定されているズヴェズダ・サービスモジュールとのドッキングのリハーサル試験を今月末実施しますが、その計画の詰めを行っています。この試験では国際宇宙ステーションをドッキング時の姿勢に変更し、自動ドッキングシステム(名称Kurs)を起動します。ズヴェズダは宇宙ステーションの初期の居住区画として使用され、また生命維持、指令制御などの機能を提供します。

 今週はルーチンワークとしてバッテリの容量の活性化を完了させましたが、これはザーリャのバッテリに対し半年毎に行うことにしているものです。これはバッテリを十分放電してから再充電する作業で、バッテリの寿命をできるだけ長く維持し、また充電容量を最大に維持するためのものです。この作業は市販の電子製品に使用している再充電式の電池のメンテナンスと同じです。

 バッテリNo.1は性能が劣化していると見られ、モニタを継続していますが、電力供給バスケーブルからは外してあります。交換用バッテリと関連機器が、12月に予定されている次のシャトルによる組立ミッションSTS-101で、ステーションに運ばれる見込みです。

 一方地上では、一時モスクワからヒューストンへコマンドの伝送ができないという、コマンドサーバー(コマンドを取扱うコンピュータ)の問題がありましたが、解決しました。
国際宇宙ステーションへのコマンド送出はロシアのミッションコントロール局と地上局を経由するのが主要な経路となっていますが、ユニティの初期通信システムもNASAの追跡ネットワーク経由でバックアップとして使用することができます。ファイル取扱いの不注意によりサーバー間の通信が妨げられていましたが、その日の内に解決しました。

 国際宇宙ステーションはユニティを地球に、ザーリャを宇宙に向けた姿勢で毎秒0.03゜(3時間20分で1回転)というゆっくりとした回転で、姿勢制御燃料を節約するとともに、両モジュールの温度を均一に保つようにしています。

 ステーションは遠地点249マイル(約400km)近地点236マイル(約380km)の僅かに楕円形の軌道を、92分で1周しています。

 ステーションは昨年11月の打上げ以来、すでに4,132回以上地球を周回しています。

最終更新日:1999年 8月 17日

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