国際宇宙ステーションステータスレポート#99-25
1999年7月 8日(木)午後2時(米国中部夏時間)
1999年7月 9日(金)午前4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
国際宇宙ステーション(ISS)は小さな問題を2つかかえている他は、良好な状況にあります。ひとつはザーリャのバッテリであり、もうひとつはユニティのバックアップ用通信システムです。
バッテリは寿命をできるだけ伸ばすために深い放電と充電を行っていますが、一部回復しないのを除けば順調に運用されています。深い放電と充電のやり方を現在パターン化しているところですが、これが承認されれば来週から実施します。6基あるバッテリのひとつが使用不能でシステムから切り離されており、機能を回復するための手順が検討されています。しかし、この状況は軌道上の電力需要に影響を及ぼすものではありません。ISS上の現在のシステムはうまく管理すれば3基のバッテリで運用することができます。
7月5日の週に入り管制官達は、ユニティの初期通信システムの一部である左舷のアンテナの不具合原因調査を開始しました。このシステムはロシアの地上局がISSと交信する際のバックアップとなるものです。もし左舷のアンテナの交換が必要であれば、次回12月のスペースシャトルミッションの際の船外活動で実施することになります。
ISSはユニティを地球に、ザーリャを宇宙に向けて、軸の回りにゆっくりと回転しており、燃料を節約し外壁の温度を均一に保つようにしています。
ISSへの次回のシャトルフライトは12月の予定で、11月にズヴェズダ居住区画がドッキングした後となります。
ISSの軌道は幾分楕円形で遠地点が257マイル(約414km)、近地点が238マイル(約383km)となっています。1周約92分で打上げ以来すでに3,594回地球を周回しています。
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