|
||||||
国際宇宙ステーションステータスレポート#99-21 1999年6月 10日(木)午後2時(米国中部夏時間) 1999年6月 11日(金)午前4時(日本時間) ヒューストンのミッション・コントロール・センター 国際宇宙ステーション(ISS)は、先日のスペースシャトル・ディスカバリー号の訪問を終えて、元の状態に戻っています。ISSに滞在する最初のクルーが来年3月に到着するので、ディスカバリー号はその準備のために、補給品や支援物資をISSに運んでおくという任務を負っていました。 ISSは、ユニティを地球方向にし、ザーリャを宇宙に向けた姿勢で、以前のように無人で軌道を周回しており、全ての機器の状態は良好です。 ユニティの初期通信システムは不具合が発生していましたが、STS-96の訪問期間中に宇宙飛行士達の作業により、完全に機能を回復しました。 ミッション評価チームは、初期通信システムの下り回線の不具合は分電盤の中のスイッチが原因であったと考えていますが、詳細については分析中です。 ディスカバリー号の滞在中にクルーは、ザーリャの6基のバッテリの18個の電圧制御装置を交換するという、重要な軌道上メンテナンス作業を実施しました。ISSからのテレメトリによれば、交換した全ての装置は正常に機能しています。ロシアの飛行管制官達は、半年に1回の頻度でバッテリの充放電を行えばよいという状況になりました。 ISSを訪問する次回のシャトルの飛行は12月、居住区であるサービスモジュールのズヴェズダが11月に打上げられてドッキングし、機能試験が終了したあとに予定されています。シャトル打上げの準備の最新情況につきましては、インターネットの以下のURLをご覧下さい。 http://www-pao.ksc.nasa.gov/kscpao/status/status.htm ISSは遠地点252マイル(約405km)、近地点240マイル(約386km)の軌道を約92分で1周しています。打ち上げ以来既に3,150回地球を周回しています。早朝や夕暮れにISSが頭上を通過する際は地上から簡単に見ることができます。
|