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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-26

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第7次長期滞在クルー
2003年6月6日(金) 午後 2時00分(米国中部夏時間)
2003年6月7日(土) 午前 4時00分(日本時間)

 

第7次長期滞在クルー(コマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASAのISSサイエンスオフィサーのエドワード・ルー)は、様々な科学実験、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の操作訓練、および来週のプログレス補給船(11P)の到着の準備を行い、軌道上での6週目を終えました。

国際宇宙ステーション(ISS)のクルーのために5300ポンド(約2400kg)の補給品を運んでくる新たな無人補給船の打上げとドッキングに向けての準備が、今週進められました。本日、マレンチェンコとルーは、プログレス補給船(11P)が来週6月11日にドッキングする「ピアース」(ロシアのドッキング室)内に収納されている品物の整理を行いました。マレンチェンコは予備のドッキングシステムの試験も無事終了させました。通常使われる自動ドッキングシステムがうまく働かない場合に、このシステムを用いて、プログレス補給船のドッキングをISS内から手動で行うことができます。

今朝早く、プログレス補給船を運ぶソユーズロケットは6月8日に予定されている打上げに向けて、カザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地の射点に移動されました。

プログレス補給船(11P)は、ISSへ向けて米国中部夏時間6月8日午前5時34分(グリニッジ標準時6月8日午前10時34分、日本時間6月8日午後7時34分)に打ち上げられ、6月11日午前6時17分(日本時間6月11日午後8時17分)に「ピアース」(ロシアのドッキング室)にドッキングする予定です。NASAテレビではドッキングの模様を、6月11日午前5時30分(同6月11日午後7時30分)から放映する予定です。

もうひとつのプログレス補給船(10P)は、現在「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の後方のポートにドッキングしており、クルー帰還機であるソユーズTMA-2宇宙船は、「ザーリャ」(基本機能モジュール)の下側のポートにドッキングしています。

ルーは、今週、コロイド溶液中の常磁性体の集合体の構造研究(Investigating the Structure of Paramagnetic Aggregates from Colloidal Emulsions:InSpace)の新たな実験を実施し、実験の代表研究者(PI)と今後の実験の実施について話し合うと共に、最近の活動について直接報告しました。InSpace実験は、ISSの「デスティニー」(米国実験棟)内の微小重力研究グローブボックス(Microgravity Sciences Glovebox:MSG)に設置されており、パルス状に生じる磁場の中で粒子がどのように反応して磁化されるかを調べるものです。この結果は、地上でそのような状況に置かれているシステム、自動車のブレーキシステムや振動制御システムの流体を改良するのに役立つ知識を提供すると期待されています。

6月4日に、クルーは、実際にカナダアーム2を動かす機会がありました。マレンチェンコとルーはそれぞれ、長さ58フィート(約18m)の両端で把持できるアームを制御し、デスティニー外壁の把持部をつかんだり放したりしました。この運用は、クルーの訓練としてだけでなく、把持手順の改善のためのカナダアーム2のソフトウエアの調整試験としても成功しました。

明日6月7日に、スペースシャトルの飛行再開計画に携わる技術者からの要求で、ドッキングのためにISSに接近した時にスペースシャトルの耐熱システムを検査するための照明や撮影能力を試験するため、ISSのいくつかの場所でISS上のカメラの校正と焦点を合わせる作業をクルーが行う予定です。画像は、解析するために地上のフライト・コントローラに送られます。この検査手順は、将来のISSへのスペースシャトルミッションのために作成されている飛行再開要件に含まれることになると思われます。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日時、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、6月8日のプログレス補給船打上げ後、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-26.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年6月9日

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