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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-44
ロシアの無人のプログレス補給船(9P)は、9月29日に国際宇宙ステーション(ISS)へ無事ドッキングしました。プログレス補給船(9P)には、第5次長期滞在クルーと11月にISSに到着する予定の3人の第6次長期滞在クルーのための、およそ1トンの食料や燃料、補給品が搭載されています。 プログレス補給船(9P)は、9月25日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ4日間飛行した後、米国中部夏時間9月29日午後12時01分(日本時間9月30日午前2時01分)に中央アジア上空にて、ズヴェズダ(ロシアのサービスモジュール)の後部ドッキングポートへドッキングしました。第5次長期滞在クルーのコマンダー(船長)のワレリー・コルズンと、NASAのISSサイエンスオフィサーのペギー・ウィットソン、フライトエンジニアのセルゲイ・トレシェフが、プログレス補給船(9P)の到着をズヴェズダの中から見守る中、自動ドッキングは何事もなく行われました。数分後、プログレス補給船(9P)とズヴェズダ両機の固定機構が作動され、機密シールが確立しました。 コルズンは、自動ランデブーシステムが正常に機能しなかった場合のドッキングのため、プログレス補給船を手動制御に切り替える準備をしていましたが、ドッキングは問題なく行われました。クルーは9月29日午後にズヴェズダとプログレス補給船(9P)の間のハッチを開ける予定で、9月30日には、プログレス補給船(9P)から補給品を下ろし始める予定です。 補給品の中には、第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライトエンジニアのニコライ・ブダーリン、ドナルド・ペティット)の衣服や個人的な物も含まれています。第6次長期滞在クルーは、5ヵ月半のミッションを終えた後のコルズン、ウィットソン、トレシェフと交代するため、STS-113ミッションでスペースシャトル「エンデバー」により11月にISSに打ち上げられる予定です。 6月にISSに到着し、9月24日にアンドッキングした古いプログレス補給船(8P)は、ISSから安全な距離をとって地球を周回中で、ロシアのフライトコントローラがプログレス補給船(8P)に搭載されているカメラにより北東ロシアのスモッグや煙を撮影するため、さらに10日間軌道上に残ります。 プログレス補給船(9P)のドッキングにより、ISSにS1トラスを運ぶSTS-112ミッションのスペースシャトル「アトランティス」の10月2日の打上げが可能となりました。アトランティス号は10月2日に打ち上がると10月4日にISSにドッキングすることになる予定です。コマンダーのジェフリー・アッシュビー、パイロットのパメラ・メルロイ、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のデイヴィッド・ウルフ、サンドラ・マグナス、ピアース・セラーズ、フョードル・ユールチキンは、打上げ前の最終準備を行っています。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日時、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.goをご覧ください。 次回のISSステータスレポートはアトランティス号の打上げ後STS-112ミッションのステータスレポートに含めて、あるいは何か進展のあった時点で発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-44.html 最終更新日:2002年 9月30日
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