国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-23
ミッション・コントロール・センター
2002年 5月 10日(金)午後4時(米国中部夏時間)
2001年 5月 11日(土)午前6時(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)の第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコとフライト・エンジニアのカール・ウォルツとダニエル・バーシュは、今週は主に、第5次長期滞在クルーが搭乗するSTS-111の到着に備えての荷造りを行いました。エンデバー号は、第5次長期滞在クルー用の物資や機器を詰めたレオナルド(多目的補給モジュール1)を運びます。第4次長期滞在クルーは、それらの物資のための場所を空けたり、レオナルドに載せて地上に持ち帰ることになっている機器や科学的な成果を整理したりしています。
第4次長期滞在クルーは、3人の訪問者を8日と少しの間受け入れた後、2日半の休みを取ってから、今週の作業を開始しました。多国籍の乗員からなるソユーズのタクシークルーは、ISSに帰還用の新しいソユーズを届けて、米国中部夏時間5月4日(日本時間5月5日)にISSを後にしました。
オヌフリエンコ、ウォルツ、バーシュは、ゼオライト結晶成長炉(ZCG)及び第4次長期滞在クルーにとっては2度目の植物の生長実験となる、バイオマス生成システム(BPS)についても作業を行いました。
ロシアの地上管制官達は、オヌフリエンコとともに、ズヴェズダ(ロシアのサービスモジュール)のエレクトロン(酸素発生装置)の不具合対応を続けています。この装置は、先週のほとんどの期間、断続的にしか動きませんでした。このエレクトロンは、水を水素と呼吸用の酸素に分解する装置で、現在は停止しています。必要時には、クルーは酸素発生キャンドルに点火したり、プログレスのタンクから酸素をISSに供給したりしてきました。ISSの「クエスト」(エアロック)に装備されている高圧ガスタンクにも酸素が保管されていますが、これを使用することは計画されていません。このエレクトロンが不調であっても、ISSの運用には影響はありませんでした。
ISSクルーの活動状況、今後の打ち上げ日時、また主要都市からのISSの可視性などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。
ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州NASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。
この次のISSステータスレポートは5月17日、あるいは何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-23.html
最終更新日:2002年 5月13日
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