国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-22
ミッション・コントロール・センター
2002年 5月 4日(土)午後 8時(米国中部夏時間)
2001年 5月 5日(日)午前10時(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)の滞在クルーに新しい緊急帰還用のソユーズ宇宙船を送り届けた、多国籍の乗員から成る「タクシー」クルーと呼ばれる一行が、ISSを出発し地球に向かいました。
ロシア人コマンダーのユーリー・ギドゼンコ、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)フライト・エンジニアのロベルト・ビットーリ、南アフリカ人実業家マーク・シャトルワースは、ISS第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコ、フライト・エンジニアのカール・ウォルツとダニエル・バーシュとの8日間にわたる共同作業を終え、米国中部夏時間5月4日午後7時31分(日本時間5月5日午前9時31分)に、中国上空でソユーズTM-33宇宙船を「ピアース」(ロシアのドッキング室)から切り離しました。
ISSの「ザーリャ」(ロシアの基本機能ジュール)の地球側ドッキングポートには、4月25日にギドゼンコとビットーリとシャトルワースを打ち上げて4月27日にISSにドッキングした、帰還用のソユーズTM-34宇宙船が残されています。古い方のソユーズは昨年10月にISSに到着していました。何か問題が生じて完成前のISSを離れなければならなくなったとき緊急帰還用の宇宙船として利用できるように、新しいソユーズ宇宙船と半年毎に交換することにしています。
ギドゼンコは古い方のソユーズをピアースから後退させると、ソユーズの噴射装置を噴射して、ISSから離れていく制御を開始しました。5月4日遅くに(同5月5日早くに)ソユーズのエンジンによる4分間の軌道離脱噴射を実施し、地球への降下を開始する予定です。
ギドゼンコとビットーリとシャトルワースは5月4日午後10時52分(同5月5日午後12時52分)にカザフスタンの草原に着陸し、ミッションを終了することになっています。
ギドゼンコはこれが3回目の宇宙飛行です。ISS滞在経験者でISSを再訪門するのは、第1次長期滞在クルーの1人であったギドゼンコが初めてです。
ギドゼンコとビットーリとシャトルワースはISSでの時間の大半を、実験をしたり教育活動をしたりして過ごしました。
ISSの全システムは正常に作動しており、ISSは平均高度245マイル(約394km)で軌道を周回しています。ISSクルーの活動状況、今後の打ち上げ日時などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。
ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州NASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。
この次のISSステータスレポートは5月10日、あるいは何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-22.html
最終更新日:2002年 5月 7日
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