国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-21
ミッション・コントロール・センター 2002年 4月 27日(土)午前5時(米国中部夏時間) 2001年 4月 27日(土)午後7時(日本時間)
地球帰還用の新しいソユーズ宇宙船を国際宇宙ステーション(ISS)に送り届ける、タクシークルーと呼ばれる多国籍の乗員から成るクルーが到着し、ISS滞在クルーとの共同の活動を開始しました。
カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたロシア人コマンダーのユーリー・ギドゼンコ、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のフライトエンジニアのロベルト・ビットーリ、南アフリカの実業家マーク・シャトルワース氏は、打ち上げ2日後の米国中部夏時間4月27日午前2時56分(日本時間4月27日午後4時56分)に中央アジア上空で、ソユーズTM-34宇宙船を「ザーリャ」(基本機能モジュール)の地球側のドッキングポートにドッキングさせました。
ISSでは海軍大佐でもある第4次長期滞在クルーのフライト・エンジニアのダニエル・バーシュが、訪問者到着の記念として伝統に従い、「ユニティ」(結合モジュール1)内の鐘を鳴らしました。ISSコマンダーのユーリー・オヌフリエンコとフライト・エンジニアのカール・ウォルツはバーシュと共にドッキングの模様をモニタしました。
すぐ近くの「ピアース」(ロシアのドッキング室)には、昨年秋に別のクルーによりISSに届けられたソユーズTM-33が結合しています。ギドゼンコとビットーリそしてシャトルワースはこの古い方のソユーズ宇宙船に乗って、米国時間5月4日(カザフスタン時間5月5日早朝)にカザフスタンの草原に帰還する予定です。
ISS第1次長期滞在クルーのメンバーであったギドゼンコは、今回が3回目の宇宙飛行ですが、ISS滞在経験者がISSを再度訪れるのはギドゼンコが初めてです。ギドゼンコが初めてISSに到着したのは2000年11月でした。ビットーリはプロの宇宙飛行士で、今回が初飛行です。ビットーリのISSへの飛行はイタリア宇宙事業団(ISA)とロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)との契約に基づくものです。シャトルワース氏は南アフリカ人の企業家で、この飛行もRosaviakosmosとの契約に基づくもので、初飛行です。
ギドゼンコとビットーリそしてシャトルワースは、実験や教育関連の活動等をしてISS訪問の日々を過ごす予定です。 ドッキング約1時間半後に気密チェックがおこなわれ、ソユーズとISS間の気密が確認されると、米国中部夏時間4月27日午前4時25分(日本時間4月27日午後6時25分)にハッチが開かれ、6人の宇宙飛行士たちは挨拶を交わしました。モスクワ郊外のミッション・コントロール・センターからドッキングの模様を見ていたロシア、イタリア、ヨーロッパ宇宙機関、南アフリカの政府関係者から、ISSとソユーズの両クルーにお祝いの言葉が寄せられました。
ISSの全システムは正常に作動しており、ISSは平均高度245マイル(約394km)で軌道を周回しています。ISSクルーの活動状況、今後の打ち上げ日時などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。
ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州NASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。
この次のISSステータスレポートは5月4日、ソユーズのISSからの分離後、あるいは何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-21.html
最終更新日:2002年6月20日 |